鈴の音のジャケット写真

歌詞

鈴の音

なると金時

鈴が鳴る

光の中で

何かを呼んでる

何かを消して

ひとりきり 神の祠で

子供のころの声がする

鈴を鳴らして お願いした

「もう一度 逢いたい」

乾いた風が吹いて

何かが揺れたような

決して触れられないものが

僕の中で動いた

鈴の音は 綺麗で深い

光のようで 闇を呼ぶ

祈りの中で眠る声

僕の心を 神が覗く

軽く揺れて 風を切り

命の端を 踏み越える

届かぬものを 連れてくる

鈴が鳴る 鈴が鳴る

苔の匂い 湿った土

裸足で踏むと 音がした

どこかで誰かが笑ってる

でも 姿はどこにもない

僕の後ろで また鈴が

ちりんとひとつ 鳴った

それが愛なのか 呪いなのか

今はもう わからない

鈴の音は 優しく怖い

手のひらの上で 光が崩れる

希望のようで 嘘をつく

甘い願いを ほどいてく

鼓動の代わりに 鳴る音

それが僕の 生きてる証

溶けてくように 響きだす

鈴が鳴る 鈴が鳴る

声が広がる

石のホールに届く

響きが跳ね返る

悲しみとともに

僕は そこに いなくなる

鈴の音が 狂ってる

だけど それが美しい

傷ついた心を 鳴らしてる

誰も聴かない 祈りの音

唇が 笑うように

涙が 落ちる前に

心臓じゃなく 鈴の音

それが僕の 最後の音色

鈴が鳴る

闇に響く

静かに呼ぶ

誰もいない

  • 作詞者

    なると金時

  • 作曲者

    なると金時

  • プロデューサー

    なると金時

  • プログラミング

    なると金時

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    鈴の音

    なると金時

鈴の音が、心臓の鼓動のように鳴り、やがて止む。

この楽曲は、「生と死」「祈りと狂気」のあいだに存在する“静かな終焉”を描く、音響芸術作品である。

BPMが徐々に沈み、時間がゆっくりと崩壊していく中で、太鼓と鈴、そして心臓のPulse Bassが交錯する。
Bridgeで「僕はそこにいなくなる」と共に鼓動が完全に消える瞬間、
聴く者は“存在の消滅”を体験する。

終盤、「鈴の音が狂ってる/だけどそれが美しい」と歌われるとき、
狂気は祈りへと昇華し、静寂が世界を包む。

「かわいい音が最も不気味である」という逆説を、
和のロックと儀式的ノイズの融合

アーティスト情報

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