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海辺の町で育った一人の人を遠くから見つめながら、その人生の奥にある違和感を感じ取ってしまう、切なくも静かな観察の歌。
人は、生まれ育った場所や出会った人々によって少しずつ形づくられる。だからこそ、その人の穏やかな佇まいには、海や風のようなやさしさが宿っているはずだ。しかし語り手が思い出すその人の姿は、なぜか正面ではなく「横顔」ばかり。誰かに向けた微笑みは美しく、幸せそうに見えるが、その裏側にほんのわずかな寂しさや作り笑いの気配が漂う。
都会の空洞を埋めてくれる存在であってほしいという願いと、もしかするとその人は見えない鳥かごの中で生きているのではないかという不安。その二つの感情が静かに揺れ動く。優しい日常は本物なのか、それとも誰かを守るためのやわらかな嘘なのか。
愛する人を思うからこそ生まれてしまう疑いと祈り。その繊細な心の動きを、横顔という象徴で描いた、淡くほろ苦い曲。人を本当に理解することの難しさと、それでもなお相手の幸せを願ってしまう人間のやさしさ。