

名も持たぬ身が
夜に並ぶ
呼ばれるまでは
ただの影
光の前に
膝を揃え
名もなき札を
手に握る
誰が呼ばれ
誰が消える
声なきままに
息が揺れる
名もなき札が
名を奪う
呼ばれし者に
名は与う
残れば光
消えれば闇
それでもここに
立っている
呼ばれし者は
名をもらい
呼ばれぬ者は
夜に溶ける
ひとつの名前
勝ち取るため
すべてをここに
置いてきた
名もなどまだ
要らぬもの
呼ばれて初めて
何かになる
されどこの身は
札ではない
消えぬ心を
持っている
名もなき札が
名を奪う
呼ばれし者に
名は与う
残れば光
消えれば闇
それでもここに
立っている
手を伸ばせば
届く名前
されどその手は
ひとつだけ
踏み込む足に
迷いはなし
引きずり落とし
前へ出る
名もなき札が
名を奪い
呼ばれし者が
名を名乗る
残るはひとつ
それだけで
すべてを越えて
ここにいる
- 作詞者
Liminal Reverie, shintaro
- 作曲者
Liminal Reverie
- プロデューサー
shintaro
- 共同プロデューサー
Liminal Reverie
- プログラミング
Liminal Reverie

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名もなきもの
Liminal Reverie
江戸の夜、名も持たぬ者たちが並ぶ。
呼ばれるか、消えるか。
その境目に立つ、役者の覚悟を音にした一曲。
歌舞伎という舞台は、華やかでありながら、
その裏には名を得るための選別と静かな競り合いがある。
名もなきまま終わる者、名を授かる者。
そのすべてを分ける一瞬のために、彼らは立っている。
本作は、江戸の空気と現代の感覚を重ね、
“まだ名を持たぬ者”の内側にある緊張と意志を描いた。
音は静かに、しかし確かに。
その目に宿る覚悟のように。
アーティスト情報
Liminal Reverie
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。
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