Exit Front Cover

Lyric

Invisible Paint

Kine Lune

路地裏に 落とされた声が

音もなく 歩き出す

見たこともない 不可視の真実が

誰かの言葉で 塗り替えられていく

「みんなが言ってる」 宙を漂うその響きに

僕の影だけが 命を宿し

いつの間にか 僕の名前だけが

一人歩きを 始めていた

曖昧さが どんどん膨らんで

真実さえも 遠ざかっていく

指先の わずかな熱だけで

物語のすべてが 揺らぎ始めるんだ

「らしいよ」「みたいだ」「聞いた話じゃ」――

そんな言葉だけで 世界は歪(ゆが)んでいく

僕のものでさえない 声が

僕に代わって 高らかに叫んでいる

何度も 音を繰り返せば

嘘はやがて 真実に変わる

誰が始めたかなんて 誰も覚えていない

夜が その感染(いたみ)を深く広げていく

今 笑っているのは誰だ?

僕らの境界線が 溶け出していく

触れたこともない 「罪」の印が

まるで僕のものみたいに 刻まれていく

「みんなが言ってる」 闇に響くその声は

影の連鎖となって もう止まらない

ほんのわずかな ノイズでさえも

鋭い刃(やいば)となって 切り裂いていくんだ

誰かが僕の名前を 声高に呼ぶたび

偽物の僕が 息を吹き返す

真実は 深い場所へと沈み込み

闇に ゆっくりと舐めとられていく

「らしいよ」「みたいだ」「聞いた話じゃ」――

それらがまた 世界に染み出していく

僕の影が ふいに笑い出し

僕よりもリアルに 呼吸を始めた

一度 こびりついた赤い汚れを

わざわざ洗おうとする奴なんて 誰もいない

伝言ゲームの 果てに辿り着く頃

僕という形は 薄れて消えていく

噂という名の 海の中で息をして

溺れる僕に 気づく者など誰もいない

「へぇ、そうなんだ」という 軽い呟きが

波間に浮かぶ 泡のように弾けた

「らしいよ」「みたいだ」「聞いた話じゃ」――

僕のすべてを 書き換えていく

失った声の代わりに 今は

冷たい噂話が 呼吸の仕方を覚えている

嘘は 歌うように増殖して

触れれば 脆(もろ)く崩れ去るのに

それでも この連鎖は決して止まらない

ただ夜だけが 静かに笑い続けている

  • Lyricist

    Tera Kira

  • Composer

    Tera Kira

  • Producer

    Tera Kira

  • Vocals

    Tera Kira

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    Invisible Paint

    Kine Lune

  • 2

    Exit

    Kine Lune

  • 3

    Cathedral

    Kine Lune

  • 4

    Colorful Future

    Kine Lune

  • 5

    Row Shuffle

    Kine Lune

Artist Profile

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