Hansel Gray Front Cover

Lyric

Hansel

Yomibito

軒下に座る猫が言う、あの子泣いてるよ。

ベットの上で丸まって君は泣いていた。

グレーテル、君をひとりになんてさせないさ。

涙はエプロンの裾で拭いた。

ああ、腹減った、何か無いかな。

白い石なんかじゃ、腹は膨れない。

待っていたって、誰も迎えに来ないよ。

それなら、僕ら旅に出ようか。

手を掴んだら飛んで、飛んで、夜が更けたら月までも飛んで。

こんなとこから逃げちゃおうって君と企んで。

君と世界を飛んで、飛んで、どこに居ても僕がついてるよ。

だから泣かないで、顔上げてグレーテル。

軒下に止まる鳩が言う、あの子元気かな。

ベットの上で丸まって腹をさすっていた。

空腹を紛らわすために惰眠を貪る。

ひと切れのパンじゃ満たされないよ。

涙拭いたら飛んで、飛んで、枯れ果てたら月までも飛んで。

この世界はほんとにくだらないよな。

君と一緒に飛んで、飛んで、どこまでも飛んで、飛んで。

だから泣かないで、笑って。

手を繋いだら飛んで、飛んで、世が更けたら世界を飛んで。

こんなとこから逃げちゃおうって君と笑い合って。

別の世界へ飛んで、飛んで、どこに居ても僕は一緒だよ。

だから泣かないで、顔上げてグレーテル。

こんな世界、ぶっ壊そうよグレーテル。

  • Lyricist

    Yomibito

  • Composer

    Yomibito

Hansel Gray Front Cover

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