

ビルの影で 爪を噛んで
乾いた風が 昨日を吹き飛ばす
薄明かりだけ 頼りにして
逃げるように 夜へ滑り込む
衝動だけ 握りしめて
行き場なんて どこにもないけど
スケッチみたいに 描き散らした
嘘みたいな僕の速度
ちぎれた声が 遠くへ飛んで
街を削り 夜を裂いた
衝動スケッチ
まだ色もつかないままで
歩道橋から 落ちてく光
モノクロの雨が 骨を叩いた
言い訳なんて もういらない
このままちょっと 狂っていたい
触れるたび 焦げつくような
痛みだけが 本物だった
スケッチみたいに 塗りつぶした
僕の影が 震えて揺れる
呼吸の跡が 夜を濡らし
心臓だけが 先へ走った
衝動スケッチ
まだ名前もつけられない
才能なんて 知らないけど
壊れた速度なら持ってる
空白だけ 抱えたまま
飛び越えて 飛び越えて
スケッチみたいな 残像だけで
世界の端を 走り抜ける
僕の声が 枯れたとしても
この夜だけは 焼き付けたい
衝動スケッチ
まだ青いまま 飛んでいけ
- 作詞者
灰の距離
- 作曲者
灰の距離
- プロデューサー
灰の距離
- ギター
灰の距離
- ベースギター
灰の距離
- ドラム
灰の距離
- ボーカル
灰の距離

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衝動スケッチ (オリジナルver)
灰の距離
抑えきれない衝動を、そのまま音に叩きつけたストレートなロックナンバー。
鋭く刻まれるギターと、前のめりに突き進むリズムが、
都市に渦巻く焦燥と不安を荒々しく描き出す。
完成された答えや意味はない。
あるのは、今この瞬間に噴き出す感情と速度だけ。
「衝動スケッチ」は、未完成のまま走り続ける衝動を
スケッチのように切り取った、灰の距離の本能的ロック。
アーティスト情報
灰の距離
灰の距離は、佐藤怜(Vo/Gt)、森川蓮(Ba)、美咲(Dr)による日本の3ピース・ロックバンド。 冷えた都市の空気と内側に残る熱をテーマに、乾いたギターとタイトなリズムで焦燥と静寂を鳴らす。 そのサウンドは、NUMBER GIRLやFUZZY CONTROLに通じる衝動性と、現代的な無機質さを併せ持つ。 「燃え尽きる前の光」を描くように、灰の温度を測るように、彼らの音は常にギリギリのところで生きている。
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