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2011年、渋谷PLUGにて録音。
『FUKUSHIMA』は、サックス奏者・藤枝伸介と、ピアニスト・富樫春生によるライブ・レコーディング作品である。
2011年3月11日の東日本大震災直後に作曲されたタイトル曲「FUKUSHIMA」。本作には、その“初演”が記録されている。以後この楽曲は長年にわたり演奏され続け、「記憶」「祈り」「再生」を内包した音の祈祷として深化していった。
ソプラノサックスとピアノ/シンセサイザーのみで構成された極限まで静謐なアンサンブルは、ジャズ・インプロヴィゼーションを基盤としながらも、その枠組みを超え、音、呼吸、空間そのものを浮かび上がらせる。
このライブ演奏に刻まれた生々しい緊張感、深い静寂、そして感情の純度は、後にSINSUKE FUJIEDAの作品世界の核となっていく“音楽的・精神的原風景”を映し出している。
本作は2012年、SoFa Records第一作としてリリースされた。即興音楽が持つ瞬間性と、人間同士の深い交感を刻み込んだ、静かで力強いドキュメント作品である。
SINSUKE FUJIEDA(藤枝伸介)は、日本のサックス/フルート奏者、作曲家、プロデューサー。ジャズ、アンビエント、ドローン、スピリチュアルミュージックを横断しながら、即興演奏と音響空間を融合した独自のサウンドスケープを展開している。 自身のレーベル SoFa Records を主宰し、作品の制作からリリースまでを一貫してセルフプロデュース。代表作『FUKUSHIMA』は国内外で高い評価を獲得し、Apple Musicのチャートに世界52カ国でランクイン。Fuji Rock Festival 2025への出演など、活動の場を国際的に広げている。 "音楽=状態(state/frequency)"という思想を軸に、精神性、空間性、身体感覚を重視した表現を追求。ソロ名義作品に加え、Sound Furniture名義では、環境と知覚を静かに調律するサウンド作品も発表している。
ソファ・レコーズ