歌詞

「ここなら隠れられるよ」と

君は鍵を一つ持って

古びた扉を開けた

誰も見向きもしない夏の記録

必要なのは紙切れと

ジュースを買うためのお金だけ

僕らだけの世界をつくるんだ

群青　ガラス玉計画

時計の針は動いてない

動く必要もないから

錆び付いた窓　晒す海風

「終わらない今を始めよう」

失くしてしまいそうなものは

全部ここに詰め込んで

青く澄んだ夏の結晶に

してしまおう

どうにも僕らには

この世界は広すぎて

目の前にあるものも

見えなくなって

もしもこの地球を

小さなガラス玉にできたら

透明なままの僕らで

いられるかな

窓の外で蝉が鳴いている

風　溶ける雲

黒い猫

落ちる　木漏れ日

捨てられた瓶

光を映して

夏になる

白く照らされた紙切れに

今日の青空の絵を描く

僕らが憶えているべきものは

きっとそれだけでいいから

忘れてしまいそうなものは

全部ここにあるから

晴れた日にでも覗いてみてよ

どうにも僕らには

この世界は広すぎて

目の前にあるものも

見えなくなって

いつかこの地球を

あの日のガラス玉みたいに愛せたら

終わらない青を見に行こう

君をつれて

鞄の隅　紙切れが一つ