歌詞

愛憎の果てに　散りぬ花吹雪

眦を濡らす　白肌は誰ぞ

魂魄は彷徨う　鼓動に惹かれて

叢雲の翳り　化粧う月明かり

漫ろ　離れゆく　本能と理性は

天つ空なる　人を恋えば

悲劇を綴る筆先ごと　この髪で絡め取りましょう

愛しい貴方よ消えないで　憶い出の檻に閉じ込めないで

夜毎に苛む　音も無き痛み

乙女の悲鳴を　意識に留めて

涙が揺蕩う　異形の罪人

絶えて久しけり　伽藍堂の祈り

斯くも　はかなく　想いは移ろう

身を尽くしても　届かぬなら

首筋に紅き夢の痕　この爪で刻み付けましょう

あの日の栄華よ消えないで　憶い出を棘に変えさせないで

時の流れに　遊ばれた歌は

やさしき女の　孤独な告白

憾みの炎　弄ぶ歌は

かなしき女の　蠱惑の独白