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歌詞

天使

情緒16号

衛星の軌道によって

行き違う互い また空が赤いよ

慣性の法によって

どこまでも行けると信じていた

自重で落下した天使の君はまだ

知らない言葉が多すぎるから

その羽で浮浪 頭を撫でてくれ

生命の事象にとって

理由と儚い 杞憂とは。じゃないよ

惰性と情によって

どこまでも行けるなんて馬鹿らしい

自重で落下した天使の君はまだ

知らない言葉が多すぎるから

その羽で浮浪 頭を撫でていてね

(快晴を枕元に置きっぱなしにして物思いに耽る

気付けばまた空が赤くなっていた

もし本当にそうなったら

誰も知らない遠くの町まで行って

二人で地図からその町を消してしまおう

そんなことばかりをずっと考えていた

地上に落ちた月明かりに心を映した

ガラス戸に跳ね返る彩度の低い像

帰り道はかたんと音を立てる

まるで夢のように季節は過ぎて

側溝に溜まって濁ってしまった

桜の花びらをただじっと見つめていた

リュックサックにつけた星のカラビナが

思い出の中でいくらか揺れる

落とさないようにしていたはずなのに

失くしてしまったものが多すぎて

あの子の指まで借りて

ようやっと数えきれるような

馬鹿みたいだね

きっと

朝食の代わりにした金平糖の甘さや

スニーカーに空いた穴の大きさに気づくころには

僕たちはもう少年少女じゃなくなっていて

くたびれた生活の中に隠れている

煌めきや揺らめきたちを

そのためにフロー 心の中にしまっていてね

もしも本当にそうなってしまうのならば

心はディストーションになって

想像力でこの街を破壊して

すれ違いだとか儚さだとか

その全てが馬鹿らしくなるような

天使の君へ)

  • 作詞者

    高野望

  • 作曲者

    高野望

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