hi-lights Front Cover

Lyric

August/Thermidor

Josho 16

冷房に当たりすぎてはいけないよ

馬鹿な大人になってしまうから

窓を開けて日々を喰む

甘ったるいような風が吹く

終電の通り過ぎる音がして

寸刻淡い夢を見る

室外機の回らない夜を

熱帯夜と呼べばいいさ

冷房に当たりすぎてはいけないよ

馬鹿な大人になってしまうから

時折止む蝉時雨

甘ったるいような息を吐く

風前の灯に寄り添って

あの子のことを考える

ほのかに香るオイルを燃やしては

しばらくまた熄えないわ

きっと茹だる生活に

あの子も嫌気が差すはずさ

そしたら涼しくなるのを待ってから

ベランダで線香花火を生かしてやろう

煌びやかな轟音が心地良くて

イアホンの中までもが夏の様相

銀色に光る月を見ていると

あの子を揺れるあの子のことを思い出してしまうのだ

冷房に当たりすぎてはいけないよ

馬鹿な大人になってしまうから

ベランダに溜まるシケモクも

つまりはあの子の魔法のせいさ

引き金は徐々に路傍の灰に

なるわけもなく鈍色を放って

撃ち抜かれた脳髄も

生憎冷房を浴びて蕩けてしまっている

煌びやかな轟音が心地良くて

イアホンの中までもが夏の様相

銀色に光る月を見ていると

あの子を揺れるあの子のことを思い出してしまうのだ

このまま冷房の効いた緩い絶望を魔法の呪文さながら繰り返す。

銀色の月に向けた銃口が鈍色になってあの子を撃ち抜く。

線香花火と増えたシケモクが背景になったベランダで、

室外機の放つ轟音が恋情のようで八月を穿つ。

  • Lyricist

    Nozomu Takano

  • Composer

    Nozomu Takano

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  • 1

    Grenade

    Josho 16

  • 2

    Love me tender

    Josho 16

  • ⚫︎

    August/Thermidor

    Josho 16

  • 4

    Young boys destruction

    Josho 16

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