

葭がまだ言葉を持たないころ
水際にひそやかなアルファが立ち上がる
風はそれを読めない
ただ揺らし 揺らし 揺らし続ける
見えない根が 泥の内部で分岐する
発芽は音を持たないリズム
遅延する拍
湿地の奥で 拍手のように増えていく
——萍 表面にだけ存在する意志
水の上でだけ完結する生命
接地しないまま
広がることを選ぶ形
浮くことは拒絶ではない
ただ 沈まないという構造
境界面に書かれた
消えない一瞬の連なり
霜がやむ
それは終わりではなく 条件の解除
冷たさという制約が剥がれ
苗は時間の中へ露出する
緑はまだ柔らかく
触れれば崩れそうな計画
しかし確実に 上へ
上へとしか向かわないアルゴリズム
鳩が羽を払う
それは飛翔の前兆ではなく
余分な粒子の削除
ノイズの除去
羽ばたきではなく
整えるという運動
空へ行くためではなく
空に適応するための儀式
牡丹が開く
それは爆発ではなく 展開
内側に折りたたまれていた色彩が
一気に外部へ翻訳される
重さを持った花
軽やかさを拒否する美
存在そのものが
過剰という形式
桑に降りる影
戴勝は名を持たず
ただ 降りるという動詞だけが残る
枝と羽のあいだで
重力が一瞬だけ共有される
触れたかどうかも曖昧な接続
生まれ 浮かび 整え 咲き 降りる
すべては連続していない
だが断絶のあいだにだけ
季節は成立する
- 作詞者
Valerie Enfield
- 作曲者
Valerie Enfield
- プロデューサー
Valerie Enfield
- シンセサイザー
Valerie Enfield
- ボーカル
Yewande
- バックグラウンドボーカル
Valerie Enfield
- プログラミング
Valerie Enfield

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JET SET LOVERS!
Valerie Enfield
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やがて季節は熱を帯びる (feat. Yewande)
Valerie Enfield
「JET SET LOVERS!」 は、ジェット機で世界を駆け巡る恋人達の束の間の逢瀬を描いたスピード感溢れるポップロックナンバーです。
「やがて季節は熱を帯びる」は、春から初夏に移りゆく季節を七十二候を引用しながらエクスペリメンタルなヒップホップトラックに乗せた、「霞始靆 」「春が立つ」の続編となる楽曲



