

ちりん――
誰そ彼
誰そ彼
月の隠れた
丑三つ時
ひとつ
ふたつ
蒼き灯が
鳥居の奥で――
揺れている
人の絶えたる 山の社
濡れた石段 影ひとつ
帰り道など 忘れたように
月に誘われ 奥へゆく
風もないのに 鈴が鳴り
閉じたはずの戸が 軋む
振り向いたなら
そこにはもう
歩いてきた道が――
ない
ひとつ
ふたつ
狐火が
みっつ
よっつ
夜を照らす
怖いのならば
目を閉じて
そのまま私の
声を聞け
狐火 揺らめく 月夜には
鳥居の向こうを 覗くなよ
ひらり ひらりと 白き尾が
闇を撫でれば 夜が嗤う
帰りたいなら
振り向くな
名を呼ばれても
答えるな
それでもこちらへ
来るというなら――
おいで
人の世など
忘れさせてあげる
人とはなんとも
愛しいものよ
九つの尾に
夜を宿せ――
白き狐の 面を取り
紅き唇 月に晒す
驚いたのかえ
旅のお方
ずっとあなたを
見ていたよ
百年
千年
数えることも
とうに忘れた
咲いては散りゆく
人の命を
この社から
見送った
ひとつ
ふたつ
時を越え
みっつ
よっつ
夢を喰らう
あなたの胸に
ある願い
私だけには――
聞こえてる
狐火 燃え立つ 月夜には
九尾の影が 空を舞う
ゆらり ゆらりと 尾を広げ
月さえこの身に 跪く
恐れるくせに
目を逸らせぬ
逃げたいくせに
近づいてくる
人とはなんとも
愛しいものよ
だから――
もう少し
遊んでおゆき
……ねぇ
まだ気づかない?
あなたをここへ
呼んだのは
月でも
風でも
神でもない
最初から――
私だよ
ちりん――
さぁ
鳥居を
越えて
狐火 狂えよ 月夜まで
九つの尾よ 天を裂け
千年続いた この夜に
新たな夢を 灯しましょう
帰る場所など
もう要らぬ
過ぎた名前も
捨ててゆけ
この手を取れば
夜の果て
永久に続く
夢の中
人の世と
妖の世
その境目に
咲くように
今宵もひとつ
灯しましょう
あなたのための――
狐火を
ひとつ
ふたつ
灯は消えて
鳥居の向こうに
影ふたつ
ちりん――
……ようこそ
こちら側へ
- 作詞者
LUMI和音
- 作曲者
LUMI和音
- プロデューサー
LUMI和音
- リミキサー
LUMI和音
- グラフィックデザイン
LUMI和音
- ボーカル
LUMI和音

LUMI和音 の“狐火月夜 (オリジナルトラック)”を
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ストリーミング / ダウンロード
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百鬼夜行〜妖華道中〜 (オリジナルトラック)
LUMI和音
和の音色と現代的なロックサウンドが交差する、LUMI 和音 -WAON- のアルバム『妖華道中』。
月夜、桜、狐火、雨、雪、そして百鬼夜行――。
妖しくも美しい和の情景を舞台に、それぞれ異なる物語と感情を描いた全10曲を収録。
三味線、尺八、和太鼓などの和楽器が織りなす音色と、力強く幻想的なサウンドが重なり、ひとつの「妖華」の世界へと誘います。
美しく、妖しく、ときに激しく。
夜の帳が下りたなら、妖華たちの道中へ――。
LUMI 和音 -WAON-『妖華道中』
アーティスト情報
LUMI和音
LUMI 和音 -WAON- 和の美しさに、妖艶さ、狂気、切なさ、そして心に宿る激情を重ねた音楽プロジェクト。 三味線や尺八などの和楽器を取り入れたサウンドを軸に、花魁、妖怪、月夜、桜、祭囃子―― 幻想的な「和」の世界を、ロックやバラードなどさまざまな音で描く。 美しく、激しく、ときに儚く。 物語を聴くように楽しめる楽曲とともに、LUMI独自の“和音”の世界を届けます。 ――宵の華が咲けば、宴の始まり。 ヨイヤサ。
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