歌詞

桜の泣き声が響いた

まだ雪は昨日を彷徨いてて

音沙汰無く消えた枯葉も風薫る時を待つ

泡沫映った空模様は

ただ蒼く囲んだだけじゃなくて

とんでもなく滲んで見えた

声は近くのようだ

息災祈って何となくで。

他人とは違ってくだらないや

艶やかに舞った　宙に舞った

花天月地なんか夢見ながら

歌を歌っている

美美しき愛ないものが欲しかった

散るのとか忘れてしまえ

花筏に乗るような仕草も。

麗らかに火照らした頬も。

一瞬、風が抱き締めた気がした

ただあの時の表情は

君に会いに来たよと手を繋ぎ

声は「うん」と笑ってた

朧月だって靄がかかる

灯火は必死に拒んでいる

絆されている雨夜の星

静謐に夏を待つ

許し色を汚してる

響めき積もって何も無くて

人はいつだって容赦ないや

鮮やかに舞ったように見えただけ

浮かんでた桜に向けて

歌を歌っている

愛でたい愛をなんか知りたかった

散ることも忘れてしまうくらい。

便りも陽炎も隠して

ただ明日を惜しんでいた

美美しき愛ないものが欲しかった

散るのとか忘れてしまえ

花曇から顔出す太陽も。

眠たくなる風の撫で方も。

一瞬、蒼が踊ってる気がした

またこの時の表情は

きっといつか会えるからと手を振り

涙は頬伝ってた