Lyric

期待してから見る景色はきっと綺麗だろうから

半透明の記憶だったら

磨かれることも無いだろうから

明日の僕が見る景色を無駄にしてしまうような

終わり方をずっと描いてる

夢は素敵っている

天啓に打たれたこの世界が

都合良いよう言われてないか？

産まれたことが喜びならば

痛みまで愛せられないのか？

嘘の月から見る本当はずっと綺麗だろうから

相容れない不幸にだったら

キスまでなら許せるだろうから

明日の僕が見る本当を無駄にしたくなるような

逍遙する君を描いてる

瑕疵は見つかっている

死んでから夢見るこの世界だ

声が滲んだことも忘れた

息するほんの少しの間

抱きしめるほど希望は無いや

羽根があっても落ちるだろう

それは本懐だと笑うことだろう

楽になれたらと投げるだけ

幽艶な平穏を求めてるだけ

言葉もすぐ掠れるだろう

どれもこれも全部消えることだろう

君になれたらと投げるだけ

透明で生きたいだけ

端から分かっていたいのはずっと綺麗事だから

美辞麗句を連ねてばっかで

霏霏として降り注ぐ涙雨

嘆くことだって痛いのは音が暖かったから

莞爾と笑う色はどうなる？

愛はどうなっている？

憐憫を固めたこの世界に

綽々となんていられないし

少しは甘くなりますように

神様なんていませんように！

朝は待っても来ないでしょ？

それは願望だと分かってるでしょ？

星もいつかは崩れるだけ

明かりすら届かない終わりの先で。

心はもう癒えてるだろう

どれもこれも凪いで消えることだろう

君に会えたらと投げるだけ

透明を書きたいだけ

後悔ないと決めた道

そんな生涯もう枯れればいい

「困憊状態、そんな問題かい？」

幸せまでの辛抱だ

涙は下から降るだろうから

狭間に立って、歌うまで待ってて

歪んでも愛せ、この世界で。

救われる余地だけは欲しくて

理想は既にここにいなくて

喉を吊る横板に雨垂れ

死んでから夢見るこの世界だ

声が滲むまで叫んでいた

理想は既にそこにあるから

抱きしめるほど希望は無いさ

羽根があったら飛べるだろう

それは妄想だよ、分かってないの？

風になれたらと投げるだけ

透明になれたらと身を投げるだけ

羽根があっても落ちるだろう

それは本懐だと笑うことだろう

楽になれたらと投げるだけ

幽艶な平穏を求めてるだけ

言葉もすぐ掠れるだろう

どれもこれも全部消えることだろう

君になれたらと投げるだけ

透明になりたいだけ

気体になった心の中 雨はもうあがっていた

苦しいのは気のせいでしたか？

颯声の合図は見えましたか？

明日の君が見る本当は 音が包み込んでいて

風はいつからか詠っていた

君は笑っていた