

カーテンの襞に
夜がまだ、指をひっかけている
明ける、というより
ほどける、という方が近い
机の上の冷えた水
輪になった跡だけが
ここにいた時間を
黙って証明している
伏せたままの画面は
誰にも触れられていないのに
いちばん多くの沈黙を
知っている顔をしている
眠れないのではなく
眠りへ行く理由が見つからない
そんな夜はいつも
思考だけが先に朝を見てしまう
「あける」と「あける」は
よく似た音で
ひとつの恋が終わるころ
空は少し白む
心はまだ
余夜の側にいて
身体だけが先に
明日のふりをする
もうすぐ夜明け
なのに夜は
いちばん深いところを見せる
光はきっと
救いじゃなくて
隠していた傷を読ませるために来る
もうすぐ夜明け
それでもまだ
名前を呼べないものがある
朝、という字は
十月十日で
生まれるみたいに 痛みを孕む
遠くのビルの窓が
ひとつずつ意思を失って
星よりも遅く
街から降りてくる
さよならは
終止符ではなく
行間を急に広くする
編集のようなものだと思う
だから失ったあとほど
言葉はよく響く
返事のないメッセージほど
胸の内側で既読になる
大丈夫、という五文字は
便利な仮名でできていて
本音の上に置くと
たいてい少し沈む
「未来」と「未だ」は
似ても似つかないのに
この時刻では
同じ青で見える
夜は暗いのではなく
意味が多すぎる
朝は明るいのではなく
問いを減らしに来る
もうすぐ夜明け
それなのにまだ
この痛みは夜のままでいる
愛はたぶん
消えるんじゃなく
置き場を変えて静かになるだけだ
もうすぐ夜明け
それでもまだ
言い切れないままの truth がある
Blue といえば
綺麗すぎるし
憂いといえば 少し古すぎる
息をするたび
生きている、ではなく
生かされている、に
近づく瞬間がある
叫びは
大きな音ではなく
沈黙が耐えきれなくなって
形を持ったものかもしれない
だから今、
何も言わないこの喉も
空白ではなく
過密なのだと思う
Night writes
Light rewrites
夜が書いたものを
朝が書き換える
でも消えない
筆圧だけが
人がいた証拠になる
もうすぐ夜明け
たぶんわたしは
弱いままでも朝へ行ける
強さはいつも
立ち上がることじゃなく
崩れたままで時を受け取ること
もうすぐ夜明け
だからこそまだ
夜を終わりにしたくはない
失くしたものも
失くせないものも
この胸のどこかで同じ温度をしている
もうすぐ夜明け
光はまだ
名前を持たないまま滲んでる
それでいい
今日が今日を
少し越えるだけで 充分だ
窓辺に置いた
冷えたグラスへ
朝の輪郭が
少し触れる
もうすぐ夜明け
まだ夜のまま
それでも空は
ほどけていく
- 作詞者
fukucch.owo
- 作曲者
fukucch.owo
- プロデューサー
fukucch.owo
- その他の楽器
fukucch.owo

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
おもかげのままで
fukucch.owo
- 2
夜明けのパズル
fukucch.owo
- 3
PerlBlue
fukucch.owo
- 4
海の底
fukucch.owo
- 5
2:45 AM
fukucch.owo
- ⚫︎
もうすぐ夜明け
fukucch.owo
- 7
微かな White Night light
fukucch.owo
- 8
朝焼けと痛み
fukucch.owo
- 9
Nocturne Sign
fukucch.owo
- 10
Kiss Me Goodbye
fukucch.owo
夜チルemofi2
夜と感情のあいだにある音を、もう一度。
夜チルシリーズ第二弾となる本作は、
Lo-Fi、Chill、R&B、HIPHOP、Ballad、City Pop の余韻を織り交ぜながら、
深夜の静けさ、切なさ、迷い、ぬくもり、そして少しだけ差し込む朝の気配を描いた作品です。
眠れない夜、言えなかった言葉、
消えない面影、揺れる心、ほどけない感情。
そんな誰にも見せない夜の内側を、
より深く、よりエモーショナルに閉じ込めました。
静かに沈む曲もあれば、都会の灯りの中で揺れる曲もある。
それぞれの楽曲が違う表情を持ちながらも、
すべては「夜チルemofi」というひとつの世界へつながっています。
夜を生きるすべての感情に寄り添う、
夜チルシリーズ第二章。
夜チルemofi2、ここからまた新しい夜が始まります。



