歌詞

オレの生い立ちを語ろう

トタンのバラックみてぇな家の向かいに産まれた

隣には世田谷線の踏み切りがカンカン

踏み切りを渡ればバキュームカーの停留所

糞の臭いで鼻が曲がる

年端もいかねぇオレをブン殴り

真夜中のコンクリに正座させる親父

親父が寝てから家の中にいれてくれる母親

それがバレた次の日には

母親をボコボコにするクソ親父

それから何度か夜逃げを繰り返し

辿り着いたのが三茶、下馬、中里

そこで出会った奴等は

今まで会ったこともねぇようなイカれた奴等だった

団地住まいのオレの家には風呂がない

毎日風呂を入れることなんてあり得ない

そこら辺でネジは外れた

多分オレはそこら辺で道を外れた

裏の団地の4階から落ちて死んでる

オッサン見る日常の中で麻痺していく感覚

お陰でオレは何にでも反発するようになり

当たり前のことが当たり前じゃなくなる

あれよあれよという間に時間は流れる

オレは前にも増してささくれ立つ

そして面白いように飲み込まれた

先輩等の背中を見て憧れた

中3で回された1万枚のパー券も

ただの紙切れでオバケなのは当然よ

知らず知らずに置かれた厳しい環境

オレの最初の部屋は二畳と半畳

ただ我武者羅にしてた反抗

今のオレが出来上がったのはその頃の反動

並ばされて歌いたくもねぇ歌を歌わされる

音楽の授業が大嫌いだった

だからオレは全てを放棄した

オレはテメーがやりてぇよう思った通りにした

サッカーだけは真面目に頑張った

タバコも吸わねぇサボりもしねぇで取り組んだ

若いオレはそうしてひたすら抗った

それだけを見てくれると思ってたオレが甘かった

オレみてぇなのを推薦する訳がねぇ

当時のオレにはそれが納得いかねぇ

そんな時言われる言葉はいつも一緒

オメー行かせて問題起こされちゃ元も子もねぇ