Lyric

生を享けた日の

暗雲で描いた様な

白と黒の世界を

息を紡いで

恐れを拭うかの様に

一つ二つと色をつけた

燦々たる街は

人事尽くした者の軌跡

降り注ぐ業が

絢爛な街並みの色を落とす

繰り返す歴史に

畏敬の念を抱かされても

慎むこと勿れ

そこに在るのは己だろ

全てを染めていけ

混沌とした景色を

塗り替えて

今を描く人々よ

染めていけ

廃れる暇は無い

曝け出せ

その命で描く時代を

天を仰いだ時の

群青を疎ましく思うか

広く澄んだあの色を

忌み嫌おうとも

あの空で舞い踊る

夢見心地を渇望した

目眩く日々は

施された叡智の稔り

その壇上飾る

天命を待った虚ろな心

絶えず襲いかかる

理のない現代の喜劇に

努努恐れるな

己であり続けていろ

その声響かせて

夥しい喧騒を

掻き消して

明日を奏でる人々よ

響かせて

迷える時間は無い

轟かせ

その命の奮う限り

いつかの景色を彩り

暗雲の雨が無情に色を落とす

全て真っ白に戻っても終わらせるな

そこにまだお前は生きている

全てを染めていけ

晴れ渡る景色さえも

塗り替えて

その命が描く存在で

響かせて

明日に飲み込まれようと

その刹那

時代に己轟かせていけ