Lyric

春夏秋冬

移り変わっても 枯れても また

命は棚の上で続いてた

光と風と ほんの少しの愛

それだけで 今日も育っていた

春の風が 窓を叩いて

冬眠明けのカブたちが 少しだけ動き始めた

また目覚めるか不安になりながらも芽吹きに感謝

何も言わずに “また会えたね”って感謝

花にこんなに心が躍るなんて

この時期特有の匂いに 心が反応

呼吸が戻ってくる 指先から

春夏秋冬

移り変わっても 枯れても また

命は棚の上で続いてた

光と風と ほんの少しの愛

それだけで 今日も育っていた

夏は太陽が高くて 水やりは朝

照り返しのコンクリで靴底が熱い

膨らむ幹、厚みを増す葉

かいこんの膨らみが“生きてる”って語る

せんていも 日陰づくりも

呼吸を助ける配置にする判断

汗が流れる横で咲いた花

気づかぬうちに

春夏秋冬

移り変わっても 枯れても また

命は棚の上で続いてた

光と風と ほんの少しの愛

それだけで 今日も育っていた

気づかぬうちに

秋には風が変わった 湿度が抜けてく

いつもより澄んだ空気が胸にくる

いつもより澄んだ空気が胸にくる

葉の縁が紅くなって

季節のページがめくられてく感覚

光の角度、影の形

同じ場所でも違う「時間」を感じる

この静けさが、俺は好きだ

今の一瞬が響いた

春夏秋冬

移り変わっても 枯れても また

命は棚の上で続いてた

移り変わっても 枯れても また

命は棚の上で続いてた

光と風と ほんの少しの愛

それだけで 今日も育っていた

冬に葉が落ちても 何も終わってない

根の奥ではまだ火が灯ってるみたい

“また春に会おう”っていう約束みたい

冷たい鉢を両手で包む

この静寂の中で自分も眠る

白い息と一緒に 思い出す

また咲く季節を信じる力が増す

春夏秋冬また繰り返す

移り変わっても 枯れても また

命は棚の上で続いてた

春が来たら また君に会える

そんな気がして

そっと水をやった

そんな気がして

そっと水をやった