Lyric

嗚呼

厄介なことなんか何回もある中

明かり求めてやってきたここまで

じたばたしてまたちょいと羽伸ばして

音に身を任せ

真っ平な日やでこぼこ道すがら

黙りこんでもよいこたないんだから

何か無いか何も無いがチャンカチャンカ鳴らせば

こころ夏の夜に戻る

空にむかしから咲く花に

山車にみこし　集る人らに

赤い頬に　りんごの飴に

思い出すまちの囃子

よいよい

外は暗いや

方々踊り明かす音頭

酔いどれも歌い笑えや

生者をこえる音頭

楽器隊の音鳴りゃ　難解な言葉は

使わなくとも　馬鹿騒げるから

必死こいて　考えんで

ええじゃないか　歌いながら

進め娑婆の中

真っ当な方も変わり者も誰も

命短し山あり欲あり

大博打　始まり　はったはった　丁か半か

バラ色かトゲが刺さるか

少し わびしい懐の銭

悲しい話　待ち人は無し

日々にへこみつかれたこの身

うかれさすまちの囃子

よいよい

外は暗いや

方々踊り明かす音頭

酔いどれも歌い笑えや

生者をこえる音頭

こえあげて　てをあげて　あいやかねをてにいきるだけ

こえかれて　はなかれて　はなたれたあすをいきるだけ

ふわり　蚊取り線香の煙　ひらり手持ち

うちわ風たち

まつりの先　ふとしたものに　思い出すまちの囃子

よいよい

てんで暗い未来や

ハレとケ寄り添う音頭

大都会や太鼓隊や

聖者も吠える音頭

よいよい

外は暗いや

方々踊り明かす音頭

酔いどれも歌い笑えや

生者をこえる音頭

こえあげて　てをあげて　あいやかねをてにいきるだけ

こえかれて　はなかれて　はなたれたあすをいきるだけ