

配信が終わったあと
部屋の光が急に落ちた
声の残響だけが
胸の内側でまだ揺れている
黒いモニターに
ぼくの顔がぼんやり浮かぶ
誰より近いはずなのに
誰より遠い顔をしていた
「またね」って
さっき笑っていた君の声が
部屋の静けさの中で
ゆっくり消えていく
指先だけが
まだ熱を覚えていた
もう呼ばれない名前を
求めるように震えてる
真っ黒なモニターに
ぼくだけが映っている
呼吸するたびに
闇の気配が近づいてくる
君の光で埋めていた
孤独の穴はまた開いて
そこから冷たい風が
心臓の奥をゆっくり削っていく
指で画面を撫でても
何も映らない
君の声がないだけで
世界がこんなに空っぽになるとは
ぼくは知ってる
これはただの依存なんかじゃない
現実に戻れない
夜の儀式みたいなもの
電源を切れば
孤独が襲ってくる
点けたままだと
笑うぼくが現れる
どちらを選んでも
救われない夜が
またひとつ
積み上がっていく
黒い画面は鏡じゃない
ぼくの影を飲み込む穴だ
覗き込むたびに
心の底を掴まれるようで
君が手を振った瞬間に
ぼくの世界は止まって
モニターだけが
ぼくを映して笑っている
気づいたら
画面の中のぼくが
かすかに口角を上げていた
現実のぼくは
笑っていないのに
黒い光の中で
別のぼくが息をしていた
それは君の代わりじゃなく
ぼくが手放した
孤独そのものだった
配信が終わるたびに
ぼくはひとりに戻る
暗い部屋で
モニターだけが
ぼくを見つめている
そして
黒い画面の中で
ぼくだけが静かに笑っていた
涙が出るはずなのに
冷たい頬は
ひび割れたまま
動かない
絶望は泣かない
ノイズだけが続く部屋で
画面のぼくはまだ笑っている
- 作詞者
なると金時
- 作曲者
なると金時
- プロデューサー
なると金時
- プログラミング
なると金時

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黒いモニターに笑うぼく
なると金時
依存・孤独・解離をテーマにしたダーク楽曲。
配信終了後の黒いモニターに映る「自分」の視点。
アーティスト情報
なると金時
なると金時 青春パンクの衝動とLo-fiサウンドの静かな熱を融合。 “ふざけながら本気で生きる”をテーマに、日常の怒りや寂しさ、そして笑いを、ノイズと余白で描き出す。
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