熱的死 (feat. 花隈千冬 & 歌愛ユキ)のジャケット写真

歌詞

熱的死 (feat. 花隈千冬 & 歌愛ユキ)

赤坂んんん

虫除けの煙、焚かれて揺れて、外気

に溶けてゆく。

揺蕩う煙、透かして、輪郭だけを見

ている。

教えて。

話して。

俯き小さくまばたく。

(見ている世界がどんなものか理解

したい。)

小刻みに息をする。

(揺蕩う煙の向こう、息してる。)

探して。

(掴み切れない。闇の中に手を伸ば

すよう。)

見つけて。

(温度の低い顔で何かを考えてるよ

う。)

ただほどけた紐を結ぶ。

弱く強く口を噤む。

乱れ、秩序、ずれて揺れて、

凡てが広がり溶けてゆく。

「......ねえ、消えたくない?

この星系、浮かぶ、銀河の片隅で、

つまらない夢を見ていたんです。

海で!

風を見て、波を見て、混ざりゆく泡

に、いつか、均質に慣らされる運命

を予見た。」

(──風を見て、

──混ざりゆく泡にいつか、

──均質に慣らす運命を予見た・・

・。)

かき混ぜられた空調のきいてない空

気。

──かき混ぜられた空調のきいてな

い空気。

揺蕩う煙、透かして、輪郭だけを見

ている。

──揺蕩う煙、透かして、輪郭だけ

を見てる。

──見ている世界がどんなものか理

解したい。

だから見ている世界がどんなものか

理解して。

ねえ耳を澄まして。

──いつしか同じ妄執を見ていた。

ねえ。渦巻いて、解けてッてゆく銀

河の星みたいに、溶け揺れて仕舞い

たい。

着物の帯で

結ばせて、〆させて。暑い風が吹く

居間から

連れ出して、誰でもいいの。墜ちれ

れば。

(結べばいい。暑い風が吹く居間か

連れ出すわ。このまま墜ちれれば。

暑い風が吹いた。

宇宙の生まれたときみたい。湿った

川沿いで。

乱れる秩序ずれる揺れる。

冷たい水にとけ、乱雑、

乱雑にとけてゆく。

醒めないうちに。

  • 作詞

    赤坂んんん

  • 作曲

    赤坂んんん

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