

思えばいい
自由なら心は自分に向けていればいい
こじ開けられた柵は
遠い誰かの靴跡
捨てられたハードコート
つぎはぎの金網
藪の奥へ延びる小径横目に
ただ僕だけの場所を駆け回る
好奇心は猫をも殺す
木漏れ日と舗装という誤算
ウサギが落ちた穴の底の先には
ただの集合住宅があるだけだった
一人想えばいい
孤独でなければ想像はどこにも行けない
僕だけのエデンに息づいていたのは
遠い君の土踏まず
大きくなったスニーカー
茂るコートではまだ遊べるか
切り取られた針金はまだあるか
置き去りのボールは
あの日に叱られていたら変われなかった
思い出と恥は今もあの場所で光を放っているのか
優しく見守って
ただ一人想えばいい
身体が孤独である限り想像力は一人にならない
顔も名前も知らない君が残した息遣い
いるのかどうかも分からない君が残した連なり
遠い誰かの土踏まず
たとえば僕にはそっけない町に住む人のただいま
たとえば図書館の本に引かれた線
たとえばテレビクルーが引き上げた鍾乳洞
たとえばこの曲を人知れず聴いているあなたも
- 作詞者
布 大樹
- 作曲者
明日の叙景

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- 1
臨界
明日の叙景
- 2
キメラ
明日の叙景
- 3
見つめていたい
明日の叙景
- ⚫︎
土踏まず
明日の叙景
- 5
歌姫とそこにあれ
明日の叙景
- 6
美しい名前
明日の叙景
- 7
忘却過ぎし
明日の叙景
- 8
甘き渦の微笑
明日の叙景
- 9
子守唄は潮騒
明日の叙景
- 10
ビオトープの底から
明日の叙景
- 11
遠雷と君
明日の叙景
東京を中心に活動するポストブラックメタルバンド、明日の叙景の2ndアルバム。2021年に発表した楽曲、『キメラ』『ビオトープの底から』を含む全11曲を収録。
過去ランキング
土踏まず
アーティスト情報
明日の叙景
2014年結成。東京を中心に活動するポストブラックメタルバンド。 2022年に2nd Album『アイランド』をリリースし、国内外で大きな反響を得る。 2023年にはBorisのEU/UKツアーに帯同した他、『アイランド』の全曲演奏ライブは東京・大阪共に完売公演となる。また、香港、韓国での公演も即日完売。同ジャンルでは異例の注目を集めるバンドとなった。 2024年にはライブアルバム『Live Album: Island in Full』をリリースし、大阪 Yogibo HOLY MOUNTAINと東京 Shibuya WWWXで同作のリリース公演を開催する。
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