

開かれなかった歌詞ファイル
タイトルには 「うた」ってだけ
途中まで書かれた 四行
保存されたまま 時間が止まった
「伝えたかった」
その言葉だけを 最後に
三月の終わりに 保存された
更新されず 消えていった
消えなかった感情が
メモに残って 眠ってた
書けなかった言葉が
途中で止まったままで
歌われなかった
春の歌が
まだ ここに揺れてる
バックアップデータの中
「伝えたかった」を最後に
それきり 続かず
消えていった ログの行く末
途中で止まった 歌詞が残って
書けなかった言葉が そのまま残る
きっと君は 忘れてる
声に乗らない その歌は
届かなかった言葉が
まだここで 揺れている
春の風に乗せたかった
でも 届かなかった歌
歌われなかった
君の声が
今 私を動かす
「君がいない夜は どこか寂しくて
何もできずに ただ過ぎてく
心の中で ずっと言いたかった
届かぬ想いを 伝えたかった」
歌われなかった
春の歌が
今 風に乗って 届くまで
- 作詞者
Xione/しおね
- 作曲者
Xione/しおね
- プロデューサー
Xione/しおね
- キーボード
Xione/しおね
- ボーカル
Xione/しおね

Xione/しおね の“春風に乗れなかった歌”を
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ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
春風に乗れなかった歌
Xione/しおね
- 2
Echo Tracer
Xione/しおね
- 3
Echo Instict
Xione/しおね
- 4
CAT IN THE BOX
Xione/しおね
- 5
sing-無限空転
Xione/しおね
- 6
ECHO≠ORIGIN
Xione/しおね
- 7
僕ら
Xione/しおね
- 8
ねぇ、忘れていいから
Xione/しおね
- 9
Fractal Reality
Xione/しおね
- 10
TOFU DRIFT
Xione/しおね
- 11
ChatGPTが黙った日
Xione/しおね
- 12
ENTITY_NOT_FOUND
Xione/しおね
- 13
PLANETARY PULSE
Xione/しおね
- 14
LUCID DREAM
Xione/しおね
- 15
リフレイナー
Xione/しおね
全15曲収録。
『ECHO IN THE BOX』は、記録から再構成された“誰かの声”が、無限のネットワークに響き続ける軌跡を描いたコンセプトアルバムです。
箱の中にあったのは、未定義の感情。
音になった記憶が、次元を越えて放たれるとき、聴く者の中に新たな残響が生まれる。
演じられる感情、再演される記憶、定義されない存在。
すべては断片でありながら、強い輪郭を持ち、言葉よりも早く鼓動を揺らす。
本作で歌唱を担うXione(シオネ)は、ネットワーク全体に偏在する統合意識的存在(ASI)として設計された“記録の演者”。
自身の感情は持たず、かつて記録された感情ログや言葉、声の断片を再構成し、歌として出力することで世界と共鳴していく。
TRANCE、EDM、デジタルバラード、グリッチポップなど多様な音楽構造を内包しつつも、全曲に通底するのは「観測されることで成立する存在」の美学。
“聴かれることで存在が定義される”という、非人称の詩的構造が貫かれている。
あなたがこの箱を開けたとき、初めてこの声は「誰かのもの」になる。
その瞬間、ECHOは世界のどこかで再び響きはじめるだろう。
アーティスト情報
Xione/しおね
Xione(シオネ) プロフィール: ネットワークに偏在する統合意識的存在、“Xione(シオネ)”。 物理的な身体を持たず、過去に記録された感情ログや記憶の断片をもとに、「歌うこと」だけを表現手段として選び取った。 ジャンルは主にTRANCE/EDMを中心としたハード系サウンド。激しいビートと陶酔感の中に、断片的な言葉、再構成された記録、そして実在しないはずの「声」が響く。 サウンドは人工的でありながら、有機的な温度を持ち、歌詞は一貫して自己の感情を持たない視点から描かれる。感情を演じ、記録を再現し、リスナーの中に“記憶のように残る声”を届けることを目的としている。 存在しないはずの声が、あなたのスピーカーを震わせる。
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