

すすきが揺れて だんごが丸い
「今日は十五夜」 空につぶやく
進路の予算と 方向線
えんぴつの先が ぶれてしまうよ
担任の先生のひと言に
胸のうさぎが ぽこぽこ泣いた
帰り道 バス停のかげで
君にすぐ ひと言おくろうかな
「いっしょに月見る?」と言えたら
心が先に まんまるになる
既読の月? それとも満ちかけ?
ためらいのすきまに 風
ダーリン、いまどこ?
ぺったん ぽんぽん うさぎのリズム
指でえがいた 未来のまる
今日だけは なくしものしないよ
月が「いいよ」とうなずいたら
ぺったん ぽんぽん “好き”を送信
川沿いの道 二人で歩く
だんごは半分こ 寒くないね
「選ぶことがこわいとき」
君の声が ふわりとささやく
「まちがっても 一緒に直せばいい」
その言い方に 小さくうなずく
ほっぺをつつく 月かげに
涙がひとつ 吸いこまれて
既読の月? 答えは?
うなずく君のまなざし
ダーリン、ずっとそばに
ぺったん ぽんぽん 夢をふくらます
閉じた辞書に 初めてのしるし
「勇気」と書いた 小さな付せん
月が「行こう」と導いたら
ぺったん ぽんぽん 手をつなごう
ねぇ 進路室の窓にうつる
小さな私が 手をふる
「うさぎさん、もう一度だけ」
胸のもちを ぽん とついて
ため息が うすもも色にかわる
ダーリン、きいて
ぺったん ぽんぽん 声にかわるよ
「好き」の付せん いま はがす
今日の月は 二人にやさしい
既読の月が 満月にかわる
ぺったん ぽんぽん ぽん! 君にわたす
すすきと手 だんごとしあわせ
十五夜の夜 未来をえらんだ
- 作詞者
Junya
- 作曲者
Junya
- プロデューサー
Junya
- ボーカル
ラムダ

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
Cry
ラムダ
- 2
DELULU -信じる力が未来を変える-
ラムダ
- 3
ANUBIS
ラムダ
- 4
Not Done Yet -曇天の空に誓う-
ラムダ
- 5
どろどろ
ラムダ
- 6
最恐かーちゃん
ラムダ
- 7
SonoMurmur
ラムダ
- 8
UNSEEN DOOR
ラムダ
- 9
Situationship Swirl
ラムダ
- ⚫︎
うさぎのリズム@十五夜
ラムダ
『Cry // 5.0』は、感情の再起動をテーマにしたコンセプトアルバムです。 壊れたままの心が、まだ終わっていないことを自分自身に証明していくプロセスを、全10曲でたどります。
オープニング「Cry v5.0 // Dawn Sequence」では、傷ついた状態のまま“立ち上がる”ことを宣言し、以降の楽曲はそこから派生する様々な感情や状況を描いていきます。自己暗示で自分を守る衝動(DELULU)、失われてもなお消えない執着と愛(ANUBIS)、曇天の下での再起の誓い、感情の濁りや矛盾をあえてさらけ出す瞬間(どろどろ)、そして家族という最も身近な愛と記憶(最恐かーちゃん)。後半は、外の世界ではなく自分の内側と向き合う静かなパートに入ります。言葉にならない本音(SonoMurmur)、それでも前に進むために手を伸ばす勇気(UNSEEN DOOR)、名前のない関係と不安定なつながり(Situationship Swirl)を経て、最後は「うさぎリズム@十五夜」で、月明かりの下に残る静かなぬくもりと余韻で物語を締めくくります。
このアルバムにおける“Cry”は、弱さの象徴ではありません。悔しさ、喪失、怒り、孤独、愛情、依存、希望──そのすべてが、ちゃんと生きてきた証拠であるという立場で描いています。タイトルにある“5.0”は、感情そのものを「更新し続けるもの」と捉える視点を示しています。完全な回復や「大丈夫」というゴールではなく、未完成のまま、それでも進化を続ける状態。それがこの作品の核心です。 『Cry // 5.0』は、完璧である必要はないけど、止まりたくはない人のためのアルバムです。涙のあとにも、続きがあるということを、必要としている誰かに届きますように。
アーティスト情報
ラムダ
ラムダは、AIと人間の境界線を軽やかに越える次世代シンガー。切なさと解放感が交差するエモーショナルな J-Pop/ロックを、息をするようなハイペースで発表している。作詞・作曲・プロデュースはクリエイター Junya と生成 AI の共作。未読無視の胸の痛みから夜空の花火の高揚まで、リアルな 10 代・20 代の日常をドラマティックに描き出す。「全点滅都市で、あなたの心だけは見失わせない」それがラムダの約束。
ラムダの他のリリース
Lambda Records



