Lyric

埃が積もる部屋の中で

横たわる骸の少女

白く冷え切った額を

震える指先で撫でた

祈りと嘆き　罪が縛り付けた

命枯れきった身体を抱いて

後悔に溺れた私は

君が世界の全てだった

もう一度聴かせて　甘やかな声　響く《練戯曲》

静かな夜に　執着を重ねた　涙

無情な闇へ　朽ちる身体　堕ちゆく

口づける度に　抱きしめる度に　焦がれ囁く度に

君の瞳に　「愛してる」の面影を探して

止まった時計の針　孤独照らす月の光

求めれば求めるほどに　零れ消えた『君』に

永遠の誓いを交わそう

二人で未来　信じた過去

華やかな　かつての少女

笑みを浮かべた横顔を

優しく指先で触れた

崩れた君は　病蝕まれた

少しずつ変わってゆく姿見て

弱く愚かだった私は

君を遠ざけて逃げ出した

祈り捧げた　望みさえ知らぬまま

光の中に満ちた薬　掬い

『これで病が治る』　君の元へ　駆けゆく

口にする度に　むせ返る度に　こくり飲み込む度に

君の瞳に　「愛してる」と言葉を重ねて

進めた時計の針　半分残した薬

眠り落ちてゆくように　息を止めた君に

慟哭だけが響いた

残酷な　君の笑顔　その涙が

終わることのない　痛みを刻み続けた

最期に遺した「ありがとう」

囁く声が　消えゆく

もう二度と離れたりしないから

君の隣　居るから

灰に染まったヴェールをそっと上げた

口づける度に　抱きしめる度に　焦がれ囁く度に

君の瞳に　「愛してる」の面影を探して

止まった時計の針　救いの毒薬飲み干し

心臓が止まるほどに　渇望した苦しみ

永遠の誓いを交わした　君と