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Howl at the moon
Singing to the sun
I face life and death
I seek my role
I seek myself
Who am I
Lost in illusions
Can't see
Thinking of the moon
I fear
Thinking of the moon
I'm freed
La la la la la
I remember you and that sky
I wish we could have biked to the moon
Does time go round and back?
I meditate under the moon
The world is a mirror;
I am here
What does it mean
In every breath
Now I find out
Chasing the vision in the dead of night
Who am I when everything is done?
I'm but a piece in this time
Who am I, lost in the darkness?
I fear, I hope, they become one
In this moment
I find my song in the void
I howl at the moon
- 作詞
GPT
- 作曲
渋谷慶一郎
- プロデューサー
渋谷慶一郎
- レコーディングエンジニア
Francois Baurin
- ミキシングエンジニア
Francois Baurin
- マスタリングエンジニア
Rashad Becker
- ボーカル
Alter4
- ピアノ
渋谷慶一郎
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渋谷慶一郎 の“I Come from the Moon (Android Opera ver.)”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
MIRROR
渋谷慶一郎
- 2
Scary Beauty
渋谷慶一郎
- 3
BORDERLINE
渋谷慶一郎
- 4
On Certainty
渋谷慶一郎
- 5
The Decay of the Angel
渋谷慶一郎
- 6
Midnight Swan (Android Opera ver.)
渋谷慶一郎
- ⚫︎
I Come from the Moon (Android Opera ver.)
渋谷慶一郎
- 8
Lust
渋谷慶一郎
- 9
Scary Beauty (Vocal and Piano ver.)
渋谷慶一郎
『ATAK027 ANDROID OPERA MIRROR』は渋谷慶一郎が近年手掛けてきたアンドロイド・オペラ初のオーディオワーク。アンドロイド・オペラはアンドロイドがテクノロジーの象徴として舞台の中央で歌い、人間のオーケストラと共演するポスト・ヒューマニズム的な舞台作品であり、これまでにドバイ万博(2022年)、パリのシャトレ座(2023年)、東京(2024年)など世界中で上演され話題を集めている。
「人間はわたしだけ」
text by Keiichiro Shibuya
西洋音楽は人間中心主義で出来ている。
ここで言う西洋音楽とはヨーロッパで発祥したいわゆるクラシック音楽、オペラから英米で発祥したポップミュージック、ヒップホップまでの全てを含む。
優れた歌手や指揮者と演奏家、ポップスターやラッパーがステージの中央に君臨し、そこで歌い語られるのは人間の生や性、愛と死と言った人間の物語であり、それに熱狂、恍惚とする聴衆という図式は数百年変わっていない。
しかし実際の人間社会は特に21世紀に入ってから様々な限界を露呈して終末に向かうスピードは加速しているように見える。
この状況で人間中心主義による人間の物語に固執するよりは、違う可能性を模索する、もしくは人間後の世界を夢想する方が、この終わりに向かう世界に対する処方箋、ヒントとして有効な気がしている。
世界は刻々と終わりに向かっている。アンドロイドオペラはその終わりと終わりの後の世界のバリエーションをAIを搭載したアンドロイドが人間のオーケストラを率いて歌う。
仮に世界が終わっても、そのプロセスと終わりの後の世界が美しければいいじゃないか?それを想像してアンドロイドとAIという終わらない進化を続ける存在が人間と一緒に世界の終わりと終わりの後を歌う。歌詞の大部分はGPTによって生成され、例外的にミッシェル・ウェルベックとヴィトゲンシュタインの著作の断片が歌われる。
そしてアルバムをリリースするにあたって、オーケストラとライブレコーディングを試みたのだが、その結果に私は満足できなかった。
人間の歌手の代わりに人工合成されたシンセティックな声を持つアンドロイドのヴォーカルに対して人間のオーケストラによるライブレコーディングはあまりにも不完全で「終わりのシュミレーション」になり得てないと直感した。そして様々な試行錯誤と検討の後に辿り着いたのはオーケストラのパートを全てソフトウェアに入れ替えることだった。現在のオーケストラのソフトウェアはシュミレーションという意味では極めて高いレベルに達している。実際、耳で聴いて生のオーケストラと判別できる人は稀だろう。
アンドロイドのヴォーカルは複数の声をミックスして出来ていて、人間のヴォーカルに劣らない情報量と人間とは違ったエモーショナルが存在しないロマンティシズムを目指した。
そしてピアノのパートだけは作曲者である私が全曲弾いている。
つまりそれが唯一のリアルな現実として音楽の中に存在している。
人間は私だけ、というのが世界の終わりに対峙する極北だとすれば、それがこのアルバムのコンセプトであり、「私」はこの音楽と対峙するあなたにもなり得るのだろう。
人工的に生成されたアンドロイドの声とオーケストラ、エレクトロニクスの中で最後の人間を表象するピアノは浮遊するように、しかし確実に存在しているのが聴こえると思う。
アーティスト情報
渋谷慶一郎
音楽家。1973年東京生まれ、東京藝術大学作曲科卒業。2002年に音楽レーベル ATAKを設立。作品は先鋭的な電子音楽作品からピアノソロ 、オペラ、映画音楽、サウンド・インスタレーションまで多岐にわたり、東京・パリを拠点に活動を行う。 2012年に初音ミク主演による人間不在のボーカロイド・オペラ『THE END』を発表。初音ミクの衣装は当時Louis VuittonのデザイナーであったMarc Jacobsが務め、同作品はパリ・シャトレ座公演を皮切りにヨーロッパ中心に世界中で公演が行なわれている。2018年にはAIを搭載した人型アンドロイドがオーケストラを指揮しながら歌うアンドロイド・オペラ®︎『Scary Beauty』を発表、日本、ヨーロッパ、中東圏で公演を行なう。 2021年は新国立劇場の委嘱新制作にてオペラ作品『Super Angels スーパーエンジェル』の作曲を務め、アンドロイドとオペラ歌手、合唱、バレエダンサー、そして東京フィルハーモニー交響楽団と共演を果たした。2022年3月にはドバイ国際博覧会にてアンドロイドと仏教音楽・声明、UAE現地のオーケストラのコラボレーションによる新作アンドロイド・オペラ『MIRROR』を発表。2023年6月にはパリ・シャトレ座にて70分の完全版となる同作を初演、2024年6月には東京公演実現。 2024年4月にはMilano Design WeekにてLEXUSの展示で自身のサウンドインスタレーション『Abstract Music』を発表。 また数多くの映画音楽も手掛けており、2020年には草彅剛主演映画「ミッドナイトスワン」(内田英治監督)の音楽を担当。本作で第75回毎日映画コンクール音楽賞、第30回日本映画批評家大賞、映画音楽賞を受賞した。2022年には映画「xxxHOLiC」(蜷川実花監督)の音楽を担当。2022年にはGUCCIのショートフィルム「KAGUYA BY GUCCI」の音楽を担当。 テクノロジー、生と死の境界領域を、作品を通して問いかけている。http://atak.jp
渋谷慶一郎の他のリリース
ATAK