Lyric

あの日言えなかったセリフが

脳の裏側でまだ揺れてる

置き忘れたままのノートに

滲んだままの答えをくれる

街灯の下で繋がった

沈黙すらも意味を持ったまま

誰にも渡せなかった地図が

いまじゃ僕のシナリオだった

幼さだけで走り続けた

細く揺れる声の意味を

わかるはずもないと

塞いだ耳に響く後悔のリリック

乾いた笑いを繕いながら

心の奥底で崩れかけてた真実

未来に賭けたその儚い賭け札は

記憶の片隅で眠ってる

もう戻れないのは　わかってる

時々　まだ　あの日をなぞってる

名前もないままの想いが

胸のどこかで　今も揺れてる

言いかけてた言葉は　風に消えたけど

聞こえてた　君の沈黙が

誰よりも　優しくて　悲しかった

あの日こぼれ落ちたセリフが

今もどこかで息をしてる

破れたページのノートには

答えじゃなくて続きがある

すれ違いの中にあった

優しさが胸を締めつけた

届かなかったあの地図さえ

今ならもう少し読める気がしたんだ

見送った背中の景色が

まだ夜の隅に残ってる

歩き出す理由もないまま

今日もひとりで思い出してた

忘れたふりが少しだけ

上手くなった気がしたけど

ふとした風に揺れるたび

名前のない痛みがほどけた