

窓の向こうを見ていた
その横顔だけ
覚えている
話していたことは
もう思い出せないのに
雨上がりの街が
ゆっくり流れていく
車の灯りが
濡れた道に伸びていた
コーヒーは少し冷めていて
店のスピーカーから
知らない曲が流れていた
何気ない夜だった
たぶん
特別なことなんて
何もなかった
それでも
なぜか残っている
正面から見た顔より
窓に映った横顔の方が
静かだった
言葉は
いつも形を変える
だけど
景色の中にいた誰かは
あまり変わらない
信号が青になって
人が動き出す
街は忙しそうなのに
その時間だけ
少しゆっくりだった
横顔は
何かを隠しているんじゃなく
何も語らないだけだった
だから
少し安心した
夜風が入るたび
カーテンが揺れる
その向こうで
街の灯りも揺れていた
近づきたいとか
知りたいとか
そういうことじゃなかった
ただ
そこにいることが
綺麗だった
横顔は
人の形をした景色だった
振り返れば
夜は過ぎていて
窓の外には
朝の気配が残っていた
それでも
最後まで覚えているのは
話したことじゃなく
その横顔だった
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

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