Lyric

萌える白線が立ち上がって、

電柱に絡まる人知れず。

裏通り、通り抜け禁止の看板に、

臨時バス停がいつも通り。

「マイ・ロリータ！」

ハンバート・ハンバート。

だんだんと崩れる角砂糖。

読み尺の文字から占う。疑う、

繋がってきたね、犯人像。

草叢で草結び。

人混みの中でたった一人を、

殺めるように、優しくしてくれ。

僕に触れてくれ

僕の首の根を締めあげてくれ。

静謐なカメラワーク。

フレミングの左手首。

喉から手が出て、

電話線を経て、

あなたの扁桃腺に

触れてしまった。

呂律のよく回る病み上がり。

蛍光灯切れて不安症状。

恋心デバック。

深いところ狙う。

不良品ばかりが積み上がる。

花を摘むように

言葉が詰まったら、

毛布にくるまって誰かを待つわ。

待ち合い室には公衆電話。

行き交う人々とドッペルゲンガー。

ナイフとフォークの放物線が、

繰り返されてる白黒映画。

体の調子はほどほどですわ。

左耳を貸してくれ

そんな暮らしからこんな僕だって

君の白い躰攫って

抱きしめられるから

証明してみせるよ

証明してみせるよ