歌詞

川コンプレックス　投稿者：庭師

大きな川が好きだ。

雄大で清らかで、すべてを洗い流してくれるような懐の広さを感じて、

なんだか安心するからだ。

私はそんな川の縁でいつまでも過ごしていたい。

青春みたいに堤防を駆けてっても良いし、

橋の上で鉄のような風を浴びるのも良い。

水切りをして遊ぶ子供たちを見やるのも良いだろう。

だが結局は、

ただ川辺に座っている時こそ至福というものだ。

その全てが叶わない川がある。

私の地元の川である。

幅が狭いものばかりで、

私の求めている雄大さは一切感じられない。

唯一の太い川は草が生い茂っていて汚れており、

もはや誰も川を楽しんでいない。

こんなイデアからかけ離れているものを、

私は川とは認めない。

この地に住んでいることに

恥じらいさえ覚える。

"川"警察が祟って、

旅先ではその地の川に嫉妬する。

隣の川は青く見える。

それゆえ、口を開けば

「あの川は良い、この川は良い。それに比べて…」

と、私のコンプレックスを刺激するのだ。

なぜ、地元を卑下する羽目になる？

それは自治体が川を汚いまま放置しているからだ。

人は元来、

川の近くにコミュニティを築き、

漁業、農業、建築を発展させてきたはずで、

川には感謝するべきなのに

見向きもしようとしない。

その怠慢さに私は憤りを隠せない。

「じゃあ自分で掃除すれば。

倉木君はいっつも不満ばかりで、

自分では動かないよね」

助手席に座る泊が言った。

私は少し傷ついて、

一所懸命に小さい言い訳を始めた。

無いもん強請ってブーブー

理想郷の妄想　罪は無いさ

はい！気づいてる矛盾

抱いて生きるものさコンプレックス

無いもんね、だって普通

徒労に終わるの　誰がやったって

はい！気づいてる矛盾

抱いて生きるものさコンプレックス

無いもん強請ってブーブー

理想郷の妄想　罪は無いさ

はい！気づいてる矛盾

抱いて生きるものさコンプレックス

無いもんね、だって普通

徒労に終わるの　誰がやったって

はい！気づいてる矛盾

抱いて生きるものさコンプレックス