クロール
もう四半世紀も前になろうかという曲ですが、当時はもっと無機質でシンプルな音だったので特に和紀はリフレイン迷子になってた記憶があります。
今回のリメイクでは太さとノイズを意識しながらも、当時の色と熱はそのままにステレオのパノラマな世界を楽しんで貰えたら嬉しいです。
歌詞は滑稽なのか美しいのか....
それぞれのストロークで日常を游ぎ、沈む。そんな世界を広げて楽しんで下さい (岩田 直己)
聴こえているのか気のせいなのか、現実なのか幻覚なのか。夜でも明るい街を虚ろに歩く。騒音やノイズ、たまに来る静けさ。光の明暗をギターの音色と音量で描いてみました。「静」から「動」へ激しく移行するギターソロは昔から千年紀の得意とするところです。もがいても水面に上がれない、恐怖や緊迫感。どうぞ息を止めて聴いて下さい。殆ど裸で生々しいメインボーカルに別人格のようなコーラス、お馴染みのベースライン。不快感から始まった曲が、終わる頃には知らない快感へ。どうぞ、おかえり、いらっしゃい。 (太田 周作)