Lyric

夜風に溶けた　ひとことの声

届かぬままに　月だけが微笑む

窓辺の影　揺れては消えて

名もなき光　そっと鼓動を打つ

名前もない　色の雫

水面に浮かぶ　淡いひとかけ

星を折って　手紙にしたら

届くかな　あの空の向こう

「元気でいてね」 なんて書いたけど

本当はもっと　揺れてる気持ち

陽だまりすくい　胸の奥に沈め

遠い光を　夢で辿る

時のしぶきが　静かに跳ねて

揺らめく風が　頬をくすぐる

さよならさえ　言えぬままに

揺れる記憶が　雲に紛れる

風に預けた　願いごとは

響くかな　あの胸の奥

「寂しくなんてない」 と笑うけど

時々そっと　響く余韻

言葉にできない　明け方のトーン

静かな色で　描いた景色

時を渡る　見えない糸が

解けぬように　そっと辿る

星を折って　手紙にしたら

届くかな　あの空の向こう

想いはまだ　夜を越えて

静かにそっと　寄り添ってる