

夕日の京都
信号待ちの五条大橋
ふと目に入る
牛若丸の像
ああ
ここだったな
その時代に
思いを馳せる
茜空
どこからともなく
笛の音
立ち上がる大男
夕闇に
風が走る
薄衣をかぶり
刀を帯びた
小さな影
笛の音が鳴り響く
太刀を狙う大男
なんだ女か?
これで千本だな
薙刀を一振り
橋板に響く
鈍い音
そこにいたはずの
小さな影は
欄干を蹴って
弧を描く
笑みが消えた大男
薙刀を返す
すり抜ける影
月夜に
風が走る
一度も当たらない
また一歩
刃の内側へ
振り向く大男
その喉元に
一本の笛
薙刀が
静かに下りる
小さな影が
笛を納める
どっかりと
あぐらをかいて
開き直る大男は
その姿を
見上げていた
月明かり
また笛の音が鳴り響く
帰路につく二つの影
千本目の太刀は
もういらない
薙刀を肩に担ぎ
大男は
一歩後ろへ
笛の音がふっと消え
我に返ると
前の車はもう動いていた
バックミラーに
遠ざかる牛若丸の像
- 作詞者
フラガ
- 作曲者
フラガ
- プロデューサー
フラガ
- プログラミング
フラガ

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笛が鳴る
フラガ
夕暮れの京都、五条大橋。
信号待ちの風景が、笛の音とともに800年前の世界へと変わっていく。
橋の向こうから現れる小さな影。その前に立ちはだかる薙刀を持った大男。
龍笛の澄んだ音色、高音の三味線、力強い和太鼓と重厚なベースが交差する爽快な和ロック。
五条大橋に伝わる出会いと対決を、時を超える物語として描いた一曲。
アーティスト情報
フラガ
フラガは、情景と物語を音楽で描くアーティスト。 ロック、和の響き、幻想的な世界観を取り入れながら、ジャンルにとらわれない楽曲を制作。 歴史、季節、記憶、日常の風景などを題材に、聴く人それぞれの想像力を大切にしている。 目指すのは、耳で聴く短編映画のような音楽。
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