Lyric

よく似た魚に間違われて

投げ込まれた 水槽で

形の違う背びれすらも

気付かれずに 群れに押し込まれてる

僕の声はただ 小さな泡となって

上っては消えてゆく 誰にも届かぬまま

忙しなく流れてく

水の行方を眺めている

水槽に貼られてる

見覚えなどない名前を気にしている

緩やかに曲がるアクリルを

なぞるように 泳いでいる

形の似てる尾びれ揺らし

真似てみては 後れを取らないよう

言葉にならない 小さな泡を見ては

水に溶け消えてゆく 誰にも届かぬまま

忙しなく泳いでく

群れの行方を眺めている

アクリルの向こう側

本当の名前に想いを馳せている

終わることのない壁を

いつまでも気に病んでも

僕の声はまだ

誰にも届かぬまま

果てしなく泳いでく

旅の続きを夢見ている

アクリルの向こう側

広がる景色に想いを馳せている