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<英国フォーク/トラッドの誘惑>シリーズ第1弾。
英国フォーク史を代表する名ギタリスト・シンガー、ペンタングル創立メンバーの重要人物の一人である。放浪の後65年に発表されたソロ作ファーストであり代表作となった名盤。アメリカン・ブルース、フォークの影響はあるものの確立されたオリジナリティを感じる濃厚作品。
65年4月16日に発表されたアルバムの記念すべき1曲目は、これまでの放浪生活を詩的に綴った「ストローリング・ダウン・ザ・ハイウェイ」。「スモーキー・リヴァー」はジミー・ジュフリーの「トレイン・アンド・リヴァー」(58年)、「カスバ」はチャールズ・ミンガスの「ベター・ゲット・イット・イン・ユア・ソウル」(59年)のそれぞれ改作。「アリスズ・ワンダーランド」もミンガスの同名曲(59年)にインスパイアされたものだ。ニール・ヤングは『渚にて』(74年)収録の「アムビュランス・ブルース」で「ニードル・オブ・デス」のメロディを(本人は無意識に)借用していたが、2014年の『レター・ホーム』で同曲を取り上げ、本作とヤンシュに対してあらためて敬意を表明した。・・・(小西勝)