血ノ華のジャケット写真

歌詞

血ノ華

なると金時

……静まりかえる夜

血が垂れる音がした

落ちた花びらがひとつ落ちて

闇に滲んで赤く光る

静けさの中で生まれた

命の願いが赤く染まる

悲しみも呪いもすべて

この身に刻む

記憶の果てで眠る

過去を見ないようにして

それでも瞼の裏で

夏の光が動く

夜に溶けてく想い

今 呼び覚ます命

ひとひらの花びらが

美しく崩れてく

咲け 咲け 血の華

夜を染めて

命の光で燃える

流れる血の中に

その美しさがある

何も残らないけれど

心はまだ痛んでる

優しさを守れずに

手を赤く染めた

乾いた唇が

祈りの言葉を探す

けれど神様は

もう答えない

夜が笑っている

光が来る前に

呪いの中で生まれる

新しい願い

咲け 咲け 血の華

痛みの歌で

祈りを込めて叫ぶ

壊れた世界でも

まだ美しさがある

……祈りは呪いに変わり

呪いは美しさに変わる

花びらが落ちるたびに

誰かの名前を忘れる

気配のない風が

冷たく頬をなでる

それは優しさなのか

それとも罪の残響か

私はまだ生きている

この血の中で

光を奪った空に

花を咲かせよう

儚い願いでも

嘘でも構わない

君の名前を呼べるなら

それでいいと思う

闇の中で見つけた

赤いひとひらの光

私の胸に刺した

小さな希望

咲け 咲け 血の華

闇の果てまで

命の願いを繋げ

落ちてもなお咲く

赤い夢の中で

……静けさが戻る

花びらが集まって

新たな血を注ぐ

その繰り返しが命

咲け 咲け 血の華

世界の果てで

呪いと祈りを抱きしめ

やがて闇の中で

ひとつの光になる

……血が花を育てる

そして花が光を生む

その光がまた血を呼ぶ

——それが 私の歌

  • 作詞者

    なると金時

  • 作曲者

    なると金時

  • プロデューサー

    なると金時

  • プログラミング

    なると金時

血ノ華のジャケット写真

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    血ノ華

    なると金時

「血が垂れ、祈りが残響になる。」
静寂の中で咲く“血の花”を描いた。
美しさと苦痛、祈りと呪い、その狭間で人はまだ息をしている。

アーティスト情報

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