Lyric

私のことを語るのなら

もう少しだけ歩いてみるの

沈む陽の中溶けるように

何ひとつとできなかった

そっと救えない夢を手で拭い

落とした涙を見つめては

聞こえないふりをしてるから、雑踏なんて聞こえない。

すべて、すべて、消し去るように歌って

逆さまになってゆく

ただ歌って、また歌って、ひとりになる

きっといつかまた会えるように

少女はまたひとり

心が解けるような味を

何回目に思っただろう？

先のことを唯恐れずに

痛く目眩めまいがするけど

聴こえる音はただ

繰り返しの跫音きょうおんで

訳のない笑顔を放してまた

きっときっと？

ひとり、ひとり、そうやってただ衒てらって 無意味に粋がっていく

まだ嫌いやって、まだ嫌いやって、声を枯らす 「いっそこのままでもいいかしら」

少女は目を閉じる

すべて、すべて、消し去るように歌って

逆さまになってゆく

ただ笑って、ただ笑っていたいだけなのに。 「いつか、また会えるように。」

少女はただひとり