歌詞

秒針の音が前触れもなく止まった

代わりに騒音が絶えることなく鼓膜を叩く

高価な電波時計さ

電池だって替えたばかりさ

控えの無い静止画

物語は一時お休み

猫の手も（欲を言えば猫型ロボットの手も）

借りたいくらいさ

続きを見させてよ

荒廃した地に咲く花

いつ誰が差し替えたの？

僕が見ていたはずの景色は？

崩れかけた仮設の橋

面影すら残ってはいない

僕が見ていたのは鏡なんだってさ

あの日は大事な何かを求めて海にでたっけ

色彩に富んだ当時の記憶は

全て削除し終えたはずなのにさ

ふとした拍子に思い出すんだ

午前四時のブラウン管

騒音の中踊り続けた

大袈裟な額縁に飾られた有名な絵画も

粗いドット画にしか見えないよ

荒廃した地に咲く花

いつ誰が差し替えたの？

僕が見ていたはずの景色は？

崩れかけた仮設の橋

面影すら残ってはいない

僕が見ていたのは鏡なんだってさ

幽霊船と共にこれからも

遊覧船に乗った思い出を

壊れた時計を直しにいこう

物語の続きが見たい