Lyric

埠頭から吹く海風

人気のない貨物の駅

工場の前にはかもめストア

思い出すあの夏

気がつけば君の癖が

僕の癖になったり

それまでの絡まってた日々は

軽々とほどかれた

どこまでが僕の汗で

どこまでがくちびるか

わからなくなるくらいに君を

ただ夢中で愛した

自販機で買ったジュース

分け合えばキスの甘さ

日曜はふたりでよく来た場所

帰れないこの道・・・ひとり

あまりにも些細なこと

別れた理由なんて

なぜだろう大切なものほど

いつだってなくしてた

この街を去った君が

夢をつかんだあとも

僕ならば相変わらずここで

海ばかりを見ている

色褪せた緑の屋根

店先に短い影

残されたものたちかもめストア

さがしてるあの夏・・・今も

いつまでも君と話している

僕はこれでいいかと

歩けているかと

君とよく似てる誰か

街角で見かけたとき

うれしくなってでもその分だけ

寂しさがじんわり

埠頭から吹く海風

人気のない貨物の駅

今は閉まったままのかもめストア

戻らないあの夏・・・遠く