

上弦の月は 欠けているのに
どうしてこんなに 美しいのだろう
足りていないはずなのに
わたしは ただ見惚れていた
ずっと足りなさを抱えたまま
ちゃんと笑えず
ちゃんと愛せず
わたしは 欠けた心を
笑顔の裏に そっとねじ込んだ
それでも 夜空に浮かぶ月は
欠けたままでも 堂々と光る
満ちきらぬ途中のまま
誰かの夜を照らしている
そんな自分を わたしは
一度でも誇れただろうか?
気づかれなかった優しさ
報われなかった努力
噛み砕いた悲しみを
ひとりで抱えた今日も
わたしは 月にそっと囁いた
「どうか見ていて」と
この欠けたままのわたしが
今日も 誰かの灯りになれること
満ちきらない姿でも
ちゃんと照らせることを
わたし自身が
信じていられるように
上弦の月に捧ぐ
今日の祈りと 未完成の強さを
- 作詞者
しゅか / Room no.38
- 作曲者
しゅか / Room no.38
- プロデューサー
しゅか / Room no.38
- ギター
しゅか / Room no.38
- キーボード
しゅか / Room no.38

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上弦の月に捧ぐ
しゅか / Room no.38
欠けたままの上弦の月をテーマにしたエモーショナルバラード。
「足りないままでも、光になれる」という想いを、静かな強さと祈りのような言葉で描いている。
完璧じゃなくていい、満ちきらない姿のままでも誰かの灯りになれる。
そんな“未完成の強さ”を抱えたすべての人に届ける作品。



