歌詞
Cathedral
autorefractometer, Oscar, sleepyflax
怒りは
思えばいつでも私たちのそばにいて
いつでも私たちの味方であった
眠れない夜
目を閉じると
それは必ずそこにいる
蝋燭のゆらめき
雪山が崩れる轟音
アンバーの血の香り
己が身の中で
確かな輪郭を持って
こちらを睨んでいた
限りない青さで
こちらに語りかけていた
きみは
よろこびで覆い隠すつもりかもしれないけど
それは目を背けているだけにすぎない
命とは
人生とは
幸福で満ちていると
信じきっているようだけど
本当はわかっているんだろ
甘美で純朴な幸福は
馬鹿の隠れ家にすぎないんだよ
大人になる対価に
きみはさまざまを棄て置いた
それは
透き通った珠
拾い集めて
糸に綴って
首にかけて
それが熱を放つなら
それが踊れと叫ぶなら
怒れ
感情の揺らぎ
誇り高い自分
取り戻すため
怒れ
苦しみを掻き消す強い光
自己を神とする力
手に入れるため
そう
ずっと語りかけていた
私に重なる影
私の心臓の音
私は
怒りと対話することで初めて
私の神話を紡ぐことができる
- 作詞
Oscar
- 作曲
sleepyflax
- プロデューサー
sleepyflax
- レコーディングエンジニア
sleepyflax
- ミキシングエンジニア
sleepyflax
- マスタリングエンジニア
sleepyflax
- グラフィックデザイン
Oscar
- ボーカル
Oscar
autorefractometer, Oscar, sleepyflax の“Cathedral”を
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Cathedral
autorefractometer, Oscar, sleepyflax
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Cathedral
autorefractometer, Oscar, sleepyflax
2024年結成。詩人のOscar・作曲家のsleepyflax・映像作家のKeita Itoにて構成される。「願わくば、あなたの物語が美しく歪まんことを。」をコンセプトに、叙情的な歌詞と、シネマティックなサウンドで独自のポエトリーリーディングの世界観を紡ぐ。感傷的で、時に暴力的。言葉は常に光を見つめ、音は空間を支配し、聴く者の深層に新たな物語と美しき歪みを与える。
1作目である「Cathedral」では、人々に偏在する焦燥感にフォーカスした。普遍的な幸福に身を委ねて、本来の自分を忘れてしまうことへの焦り。それを「自分の中にいる怒りとの対話」によって表現した。