Lyric

おいかけても　おいかけても

にげてゆく　しろいくも

はなれても　はなれても

はしりつづけた

あのひ　みた　ゆめは　まぶしくて

えいえんのように　ときめいて

うれしくて　こころ　おどってた

みみを　つんざくように　せみが　ないていた

あのなつの　ひるさがり

こどもたちは　むちゅうで　あそびつづけた

どろだらけに　なって

ゆうひが　きれいだった

あのなつの　きらめき

おいかけても　おいかけても

にげてゆく　しろいくも

はなれても　はなれても

はしりつづけた

あのひ　みた　きみは　きよらかで

てんしのように　ほほえんで

やさしくて　かれんな　はなのようで

ゆうだちに　おわれて　ふたり

あまやどりした　おてらの　けいだい

ぬれた　かみが　なまめかしくて

おもわず　めを　そらした

あのなつの　かげろう

なにげなく　ちらり　みた

きみの　よこがお　いとしくて

だきしめたくて　できなくて

できなくて　なにも　できなくて

それでも　うれしくて　うれしくて

きみを　みている　だけで

おいかけても　おいかけても

にげてゆく　しろいくも

はなれても　はなれても

はしりつづけた

くらくら　めまいが　するほど

やけつく　ひざしの　なかで

なにもかも　もえつきても　いいと

かんじた　あの　なつの　かげろう

はなれても　はなれても

はなれない　こころ

いつまでも　いつまでも

きえない　おもい

ああ　わすれない　わすれない

あの　うみに　しずんでゆく　ゆうひの　いろ

きみと　みた　あの　なつの　けしきは

おいかけても　おいかけても

にげてゆく　しろいくも

はなれても　はなれても

はなれない　こころ

どんなに　とおくても

とおく　はなれても　はしりつづけた

おいかけて　おいかけて

あの　しろいくもを　おいかけて

まぶしくて　まぶしくて

てを　ひかりに　かざした

あの　とおい　なつの　ひび