東京の朝はもう 日が沈みそうで暗い
誰かのせいにせずとも ライトを買えば済む話か
ぼろぼろの傘がもう 雨とすれ違うくらい
僕の生活にしても 傷つきながら日々は過ぎる
急行の駅から 少しずつ たどる未来
ホームの端に崩れた 標識が指し示す方へ
朽ち果てた線路は 踏めば融ける雪みたい
やがて道が途切れても それでも前に進まなくちゃ
続けて ずっと 探すこと
振り向く昨日は眩しいまま
閉じてた目を開けて
ため息ひとつも 連れていかずに
息せき切って駆け抜ける
一人きり 夜の向こう側に
明かりがあるのなら 逃げ出すか
その続きは僕に似合う?
高層の窓ガラス 映り込み 滲む世界
写真は灰にせずとも 思い出はやがて消えていく
待ち焦がれていたんだ 長い夜の終わりを
あなたはどうかそうじゃなく その命を大事にね
誰一人 気休めでさえも
大丈夫 とは言ってくれないから
価値のない自分自身 以外全部
愛せなくても そこが始まりだ
病んだ足元 雨降り
地下を泳いだ アルコールは切れて
サヨナラ 交わす 儚い命は 軋む 声を響かせ
歌う 等しく拙い心 伝う 遠く隔たる新世紀で
誰かが生きていた 証を見つけた
僕らは
続けて ずっと 探すこと
見上げた明日が暗闇でも
閉じてた目を開けて
ため息ひとつも 置いていかずに
息せき切って駆け抜ける
一人きり 夜の向こう側に
明かりが無いのなら 投げ出すか
その続きを君は選ぶ?
僕らが いつか辿り着く 居場所の在り処は
振り返る 誰かが見た夜明けか
駆け抜ける 誰もいない夜更けか
そのどちら 今、僕らが選ぶのは
- 作詞
宏川 露之, ein himinn
- 作曲
ein himinn
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新世紀のレクイエム
ユキニフル
アーティスト情報
ユキニフル
物語と音楽をコンセプトにしたユニット。 冷たさや儚さで覆われた世界を「雪」に例え、そこに降り積もる"何か"をモチーフに名付けられたこのユニットは、故郷と居場所、後悔と喪失、それでも生き続けるということをテーマに独自の世界観を表現する。 小説とCDが同封される作品は、痛々しくも確かな手触りをもって描かれることで、フィクションであると同時に現実とも通底する圧倒的な詩世界を浮かび上がらせる。
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