キズノナカ生キル

タイトル：キズノナカ生キル
アーティスト：moca（小学生シンガー）

傷ついた心に、そっと手を差し伸べるような──
だけどその手は、決して弱くはない。

「キズノナカ生キル」は、まだ幼いながらも歌で「誰かを支えたい」「一緒に前に進みたい」と願うmocaの強い意志が込められた楽曲です。
痛みや孤独を抱えたまま、でも確かにそこに“生きている”感情。
静かに始まるメロディから、後半に向けて熱量を増していくロックテイストのサウンドは、聴く人の胸に深く迫ります。

今作では、本人の声質が持つ透明感と芯の強さを活かし、感情を爆発させることなく、「寄り添うような力強さ」を表現。
特にクライマックスでの「キズノナカ生キル──」というフレーズは、“叫び”ではなく“決意”としての歌声となって響きます。

タイトルに込められた意味は、“傷”の中に生きるということ。
悲しみやトラウマをなかったことにせず、むしろそこに光を見出して、共に歩こうとする──そんな現代を生きるすべての人へのエールです。

ビジュアルには、幻想的な桜の木と「光の道」を歩く二人の後ろ姿。
一人は傷つき、一人はそっと手を添えながら進む姿は、moca自身が夢に向かって歩く姿と、誰かの背中を押したいという想いが重なっています。

誰かの言葉ではなく、「今、自分の声で届けたい」
そんなmocaの“歌う理由”が凝縮された渾身の一曲です。