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2014年6月29日
新宿駅前で一人の男性が焼身自殺を図りました。
その男性は7月1日に行われた
「集団的自衛権」の採決への反対を叫んで
自ら火をつけたそうです。
ネット上では、この男性への
「迷惑」「狂人」「バカ」などという批判で盛り上がる中、
一編の詩が拡散され注目を浴びました。
#宮尾節子 さんが書いた「#明日戦争がはじまる 」という作品です。
日常生活や金儲け、エンターテイメントなどに忙殺されて
「いのち」に無関心になってしまった
現代人の心を描いた詩。
流れてくる「焼身」の画像さえも軽く流してしまっている
自分や周りの人々の姿が、
まさにこの詩に描かれているようです。
宮尾さんはこの7年前にこの詩を書いたそうですが、
「脅すようなタイトル」が気になって
発表せずにいました。
しかしまさに現代は、満員電車で心が擦り切れ、
インターネットの書き込みに心は荒み、
虐待死や自殺のニュースに心は麻痺し、
命にさえ無関心になってしまっている時代。
さらにこの時期、
これまで「平和国家」を標榜してきた日本が、
「集団的自衛権」を認め
戦争に参加できる国になってしまうという危機感が
人々の間で高まっていたこともまた、
この詩が爆発的に拡散された要因の一つでしょう。
「闇が訪れる前に」は
宮尾さんにご賛同いただき、
「明日戦争がはじまる」に加えて
「はないちもんめ」
「誰が世界を語るのか」という
宮尾さんによる3つの詩を用いて書いた組曲です。
Part1「明日戦争がはじまる」では、
人々の心が荒み戦争へと向かってゆくさまを。
Part2「Dog Of War~はないちもんめ」では、
人々の心の奥にある残虐性が
戦争によって曝け出されるさまを。
Part3「誰が世界を語るのか」では、
戦争を直接体験した当事者ではない私たちが、
非戦の想いを伝えてゆかなければならないという決意を。
「戦前」「戦中」「戦後」という流れの組曲です。
現代が「戦前」とならないことを祈って。