

貸した文庫の カバーの端に
私の知らない 折り目が増えた
何度も読み込んだ ページみたいに
君の強がりも わかるようになった
ふざけた言葉を カバーにして
寂しい気持ちを 隠していた
君の夢なら 聞きたいのに
私のいない明日が 少し怖かった
あの本はまだ 返さないで
読み終わっても 持っていて
二人の春に しおりを挟もう
続きは会って 話せるように
「平気」と「会いたい」の 行間に
言えない言葉が あふれてしまう
返却期限は 決めないままで
君との先を 信じていたい
「読み込んだから 少しくたびれた」
謝る君に うれしくなった
きれいなままで 戻ることより
君の日々に 馴染んだことが
会えない日にも 私の知らない
君の隣に いられた気がして
あの本はまだ 返さないで
読み終わっても 持っていて
二人の春に しおりを挟もう
続きは会って 話せるように
同じ一行で 笑った日も
違う答えに 黙った日も
読みきれない ページがあるから
何度も君と 話してきたんだ
あの本をもし 返したって
二人の続きは なくならない
「寂しくなるね」って こぼした声に
「私も」じゃなく 「こっちも」と笑う君
返却期限のない春を
変わってく二人の しおりにしよう
君が選んだ 明日を聞かせて
私も私の 続きを生きる
- 作詞者
桜坂うた
- 作曲者
桜坂うた
- プロデューサー
桜坂うた
- マスタリングエンジニア
桜坂うた
- グラフィックデザイン
桜坂うた
- ギター
桜坂うた
- ボーカル
桜坂うた

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返却期限のない春
桜坂うた
「まだ返さなくていいよ」 その一言に、また会いたいを挟んで。別々の明日へ進む二人に、返却期限のない春を。
アーティスト情報
桜坂うた
桜坂うた(Sakurazaka Uta)は、透明感のある歌声に、ほんの少しのハスキーさを宿したバーチャルシンガー。 恋する気持ちの裏側にある強がり、言えなかった本音、何気ない日常に隠れた小さな幸せ。 そんな誰もが一度は感じたことのある感情を、等身大の言葉と耳に残るメロディに乗せて歌う。 キャッチーなJ-POPを軸に、疾走感あふれるロックから切なく繊細なバラードまで、ジャンルにとらわれず多彩な楽曲を展開。 あなたの心に、まだ名前のない気持ちがあるなら。 その気持ちに寄り添う一曲が、ここにあります。
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