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Rhucle(ルク)は、2017年にも多数の作品を国内、海外を含めリリースした新進気鋭のアンビエント・アーティスト。
Constellation TatsuやBeer On The Rugといった名門レーベルからリリースを多数しtinymix tapesのレビューでも取り上げられ現代のアメリカを移す鏡としてBob Dylan、Pete Seeger、Phil Ochsなどのフォーク・シンガーと比較されている。彼の音楽性は言葉のない詩であって、サウンドの叙情性がそれを表している。今作『Tears』ではWilliam Basinskiなどのメロンコリアとも共通する悲しみを内在したサウンドで近代に内在する孤独で孤立した人間達を描写、Nord Lead 2から繰り出される美しい持続音が水辺のフィールドレコーディングを伴い儚くも美しいサウンドが悲しみの映像を伴って音楽で描写される。Nord Leadのサウンドはアナログ的でありながらもデジタルであり、フェイクであるのだが、またそこがこのサウンドの肝になっており、アナログシンセほどの中域の腰はないももの、逆に高域では綺麗に響くところのサウンドが未来感、SF感といったものを感じさせる。『Tears』というアルバムタイトルが象徴するように、後期資本主義社会やグローバリズムの荒波の中で、失った人間性の回復といった文学的なものがテーマである。
Rhucle(ルク) Rhucle(ルク)は、現在東京を拠点に活動している日本のアーティスト。2013年より活動を開始。これまでに世界各国のレーベルから多くの作品をリリースしており、現在までに40作品以上リリースしている。 彼の音楽は主に、シンセサイザー、ピアノ、自身で録音したフィールドレコーディング素材、様々な素材からのサンプリングによって構成されている。しかし、音が生成されるものなら、あらゆるものを使用し音楽を制作している。 また音楽以外にも、写真、絵画、コラージュ作品、木の枝を使ったミニチュアオブジェなどを制作しており、常に新しい作品を創造し続けている。
White Paddy Mountain