

朱いニクロム線 揺れる大気を見て
この世の妖しい気配に触れる中で 甦る
囲んだ机上で無邪気に笑った
並ぶ言葉たちを音で理解して
現象の理由も知らずただありのままを受け入れて
それが僕の全部で
見えるもの全てが物珍しくて
知ったこと全てが丸ごと正しくて
燃え殻になりそうな幼心も
まだ燃え尽きてはいないはずだから
燥いだ風を吹き込んで
戻そうよ あの頃に
ひび割れたおもちゃ箱
日々枯れた甲高い声
耳慣れた皮肉や嘲笑
死にかけた穢れのない自分
細やかな感動を取り逃すような今を
あと少しだけ解くことができたなら
ほんの小さな悦びも
煌めいて見えるから
移りゆく人柄に
ありえない普遍だけど
いつまでもひとつだけ灯しておきたいな
燃え殻になりそうな幼心も
まだ燃え尽きてはいないはずだから
燥いだ風を吹き込んで
戻そうよ あの頃に
朱いニクロム線 揺れる大気を見て
この世の妖しい気配に触れる中で
熱を感じながら思い出していたんだ
幼き日々の温かく摩訶不思議な世界を
- 作詞者
内田正紀
- 作曲者
内田正紀
- プロデューサー
内田正紀
- グラフィックデザイン
内田正紀
- ギター
内田正紀
- ボーカル
内田正紀

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
vista
内田正紀
- ⚫︎
回燥
内田正紀
- 3
PLANKTON
内田正紀
- 4
oboe
内田正紀
- 5
カレンデュラ
内田正紀
街ゆく人は、大なり小なりヒビ割れている。
ヒビを隠して早足で過ぎていく人。
ヒビを忘れて談笑する人。
ヒビを愛して踏み締める人。
ヒビを広げて飛び出す人。
ヒビを恐れて立ち止まる人。
理想と現実が乖離するほどに、大きくなっていくヒビ。
そのヒビに気づいた時、ずっと見つめていると
その果てしない深遠に心を投じることとなり
現在地が全く違った世界に見えてくる。
ここから先は、「僕」がヒビに気づいてから生きた時間と、繰り返す一週間、そして毎日といった時空間を行き来しながら、空想と現実の狭間で旅をする、そんなありふれたヒビの物語。
アーティスト情報
内田正紀
「時空間を飛び交う音楽を。」 1997年、愛知県出身。大学院在学中から音楽制作を始める。時代やスケールにとらわれない、さらには音にとどまらない総合的作品を提案する。
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