Lyric

「お前が居なくたって、一人で生きていけるよ」

なんて、思いもしない言葉ばかりが

吐き捨てられて積もっていった

「無責任なことばかり、適当ばかり言うなよ」

なんて、聞こえちゃいない言葉ばかりが

心に沈んでいる

逃げてばかりのままじゃ、何にもなれないことだなんて

言われなくたってわかってる

期待してないからどうでもいいだけ

弱いままじゃ嫌だって

力を願ったことだなんて

満月を見たって

強くはなれやしないが

後悔も見ないようにして

希望も願わないようにして

ここまで走ってこれたのに

お前がそんな目で見るから

もう一回、出会い直して

最初からってやり直して

叶ったところで

泣いてばっかりの僕は

あの日に捨てたんだ

もう見ないよう逃げ続けて

そうして独りになったとして

それでいいんだと言ったはずなのに

お前がそんな目で見るから

聞こえている

まだ遠吠えが響いている

浸れるような思い出は

とうの昔に捨ててしまった

懐かしむなんてそんなことは

今じゃただ重荷になるだけだ

大切なものなんて

弱さになるだけだからなんて

言われなくたってわかってる

わかってる

痛みなどわかりたくなかった

絶望など知りたくなかった

思ってしまったら止められない

呪いだって構わないから

もう一回が叶ったなら

最初からが許されたなら

気づいたんだ

こんな些細な日々を

僕は望んでたんだ

焦燥ばっか覆い隠して

感情ばっか襲ってくる

見てしまったんだ

あの日捨てた残響が

まだ僕を呼んでいる

もういいかいと言えなくて

もういいかばかり募った

ああそうか

こんな嘘つきが

何を救うと言うんだろうか

もう一回をやり直して

最初からが叶ったなら

ただひとつ

「ごめんね、全部嘘なんだ」

もう一回ばかり願って

最初からを期待していた

あの時本当のことが言えたら

お前はここに居てくれたかな

もういいかいと叫ぶ声も

遠吠えになって消えていった

ああそうさ、

そんな些細な日々が僕らの全てだった

聞こえてるかい、

あの遠吠えがお前にも